The Grand Design
「宇宙の創造に神の手は必要としない」との一文で論議を呼んだホーキングの宇宙論。「M-理論」と呼ぶ11(=10+時間)次元理論を背景に、数式や難解な専門用語なしに宇宙の仕組みを平易に説明したもの。身近な具体例の他、豊富な写真や図が載っており親しみ易い。宇宙を深く理解するため、「如何に振舞うか」だけではなく、「何故」の重要性が喚起される。「何故、空でないのか ?」、「何故、我々は存在するのか ?」、「何故、ある特定の法則群が成立するのか ?」。これらが生命や宇宙に対する究極の問いであり、本書の目的はこれらの問いに答える事の由。
第二章では月食を端緒に、「法則のルール」が規定される。第三章では、「見方や理論に非依存な現実性の概念は存在しない」事が主張される。「モデル依存現実主義」が本書のアプローチであり、観察結果との一致性が重視される。第四章は量子論の説明で、付与条件に対し自然法則が様々な過去と未来の"可能性"を決定する事、その際、"全て"の可能性が"同時"に起こり得る事が強調される。宇宙も単一の過去や歴史を持たない。
第六〜七章が本論。相対性理論から宇宙の起源はビッグ・バンに求められ、初期状態(特異点)からインフレーションが起こったが詳細は未知な事、一般相対性理論と量子論の融合が解明の鍵である事等がまず語られる。そして、あらゆる可能性を持った宇宙が同時に存在し、その歴史は一つではない事が改めて語られる。そして、我々は極めて初期の宇宙における量子ゆらぎの産物である事が述べられる。最終章「Grand Design」が結論であり、宇宙をある初期条件と固定規則を持ったチューリング・マシンと捉え、冒頭の「何故」に答えて行く。そして、この固定規則こそ「M-理論」であって、アインシュタインが希求した物理学の統一理論であるとする。ホーキングの宇宙観が平明に示された魅惑的な書。
Dolls[ドールズ] [VHS]
北野監督にしては、けっこうオーソドックスなカメラワークです、たぶん。
ストーリーは、会社の社長の令嬢と結婚するために彼女と別れ、いざ結婚式のとき、彼女が自殺未遂したことを教えられ、完全駆け出す彼氏。
そのあとは、監督お得意の非現実生活に突っ走ります。そこに、ヤクザの親分の昔からいままで引きずっている恋話と、顔に怪我を負ったアイドルに会うため無茶をする青年が、ぎりぎり薄すぎる人間関係でからんできます。
まず構成なんですが、文楽に語らせるというのはヨージヤマモトの衣装があまりにも非現実的なんで(そうそう手に入らないと思う)ワンクッションおいてみて、抽象性を出そうとしたんじゃないんでしょうか。あまり突っ込みながら見るのも疲れるんで淡々と見ました。
個人!的に好きなシーン(映像)は、赤の紐でつながれた2人が大量の風車を並べた屋台を歩くシーンが幻想的で、あぁいいなぁ、と声に出ました。で、もうひとつ。これまた2人が夜の川べりを歩いていて、彼氏が先に小さな板の橋を渡り・・・でも彼女が遅れて紐がのび彼氏が引っ張られるシーン。ここでようやっとあの赤い紐が、彼女をもう二度と手放さない、という彼氏の意思の表れなんだと納得しました、それまではある種の記号みたなもんだと思ってたんで。
ラストはもう、しょうがないでしょう、救済を求めるならば。
Dolls [ドールズ] [DVD]
正直に書く。自分はこの映画のよさが全く理解出来なかった。
退屈で、ただ眠いだけの映画だった。別にこの映画を貶したいわけでは決してない。
残念である。この作品に低評価を付けなくてはならないのが悔しい。
他の皆さんが書かれているようにこの作品は確実に人を選ぶ。そしてこの作品の良さを理解出来なかったことが悔しい。
かといって自分に映画を見る目がないのだ、とは決して思わない。
ただ私にはこの作品の良さを見つける事が出来なかった。それだけである。
だからこの作品を絶賛するレビュアーは、この作品の良さが分からなかった人を貶さないで欲しい。
比較作品として「セカチュー」だの「1リットルの涙」だのといった駄作を出さないで欲しい。
「自分にはこの作品の良さが分かる」などと偉そうに語って欲しくない。
この作品を賞賛する何人かのレビューにそれが透けて見えるのが残念でならない。
宇宙への秘密の鍵
子供をだしに、自分が読みたかった本。
児童書と言うことですが、自分が昔感じた、宇宙に関してのわくわく感がすごく感じられましえた。
最後のジョージの発表。
宇宙だけでなく、さりげなく地球での環境活動、親への思いも込められていて、すばらしい発表です。
物理学のことも、わかりやすく説明されていて、大人も楽しめる一冊。
早く続きを読みたいです。