テイルズ オブ デスティニー リオン・マグナス (1/10スケールPVC塗装済み完成品)
随分と待たされてしまいましたが、ようやく手に入れることが出来ました。
非常に素晴らしい出来です。細部まで細かく表現されており、見る角度によって顔の表情が違うようにも見えます。
お値段がやや高めですが、それを満足させるだけの価値があると思います。
今のところこのサイズはリオンだけなので、他のキャラの発表も待ち遠しい限りです。
エイジ (新潮文庫)
「流星ワゴン」を読み、重松氏の小説に興味を持ち、そして好きになりました。
犯罪の低年齢化。
もし、クラスメイトが犯罪者だったら…
小説と同じ境遇に置かれた中学生が世の中にいるかと思うと、現実問題でもあると感じる。
登場人物の設定が個性あふれているので、この子はこんな子だと把握しやすい。
部活、親友、恋愛、家族など、様々な物事や人に対して、未熟な上の不器用な距離のとり方。
貴方もきっとガツガツ読める一冊です。
DVD 怪奇大作戦 Vol.2
なんと言ってもこの作品です。当時、小学校4年生でしたが、この作品で完全にビビッてしまい、この7話以降は観なかった気がします。しかし、現在改めて観ますと各話とも、心に響いてきます。他のDVD1,3,4,5,6も手に入れました。特典映像もあり、充実した内容ですね。
白昼の通り魔 [DVD]
大島渚の作家性を充分堪能できる作品である。闘う反体制映像作家が久しぶりに前衛的な作品に挑戦した。冒頭からカットの連続、死人の前で女を犯すと言うセンセーショナルな題材ながら、後半はどんどん主題からずれ、観念的な世界に引きずり込まれてしまうのである。賛否両論あるだろうが、私は大島渚の傑作だと確信する。戦後の女性の立場、地位考えさせられる作品だ。
決壊 上巻
“ワイドショー”(と、ワイドショー化した報道番組)は相も変わらず、
陰惨な殺人事件に多くの時間を割いている。
加害者(とTVが断じた人物)も被害者も徹底してプライバシーを暴かれ、
そしてこれが最大の問題なのだが、あらかじめ裁いてしまう。
それで、“冤罪”が頻出することになる。
たとえば、事件当時メディアを席巻した“和歌山カレー事件”にしろ、
“仙台・北陵クリニック事件”にしろ、
被告たちが無罪を主張する裁判は今もつづいている。
しかし、それについての報道はほとんどない。
もちろん、TVだけの責任に帰するつもりはない。
平野啓一郎著『決壊』は、
そんな“ワイドショー”が間違いなくトップニュースとするような
猟奇的な事件とその背景を、文学的な表現をもってていねいに書いている。
それでも、物語の前半でその後の事件に関わる関係者たちの日常を描いて、
それさえワイドショー的に見えてしまう。
ただ、私はミステリーの流儀に疎いが、
終盤になって新たな人物を登場させるのはどうなのだろう。
この物語を動かすもうひとつの要素──それは、ネット社会だ。
2004年にイラクで高遠菜穂子さんら3人が拉致された際、
彼女が海外からの連絡に使っていた掲示板に
書込みが殺到して閉鎖されるということがあった。
安否を心配するものばかりかと思ったら、そのほとんどは誹謗中傷だと聞いて驚いた。
当時も今も、ネット上にはびこる卑劣な言葉と精神とは
最も遠いところにありたいと願っている。
この作品では、たやすく増殖してしまう憎悪と他を排除する閉鎖空間が、
悲劇へと導いていく。
それにしても、救いのない物語だ。
これだけの筆力を持つ著者が800ページ近い紙幅を費やして描きたかったのは、
TVモニタが日々映しつづける“事件”と同等のものだったのだろうか。
あえて小説として読み直す必要があるのか、疑問が残った。