ホノカアボーイ [DVD]
ハワイ島の小さな田舎町ホノカアを舞台に、
そこで暮らす青年とその周囲の人々とのやり取りの話。
日系移民が多く、物語の大半は日本語で展開される。
写真家・ライターとして活躍する吉田玲雄の
体験談を書いた紀行エッセイが原作。原作は未読。
ストーリーそのものはどうというものではなく、
小さな映画館を中心に、ほのぼのと観れる雰囲気。
景色はさすがに素晴らしく、たまに挿入されるパノラマ感は見事。
長谷川潤はセクシーだし、倍賞千恵子はキュート。
嫌な登場人物がいない(冒頭の彼女とブログ女を除く)のが何より救いで、
スローライフな感じを登場人物とともに楽しむことができる。
要はそこに魅力を感じるかどうか。
大きな特徴はなく、可もなく不可もなくといった印象。
澤田隆治が選んだ 爆笑!漫才傑作集(5)
このシリーズの中で、珍しい漫才さんが登場しているのがこのCD。相方の玉枝の顔の長いのを売り物にして、ネタのそこかしこに「うま」が出てくる「玉枝・成三郎」のコンビの漫才は、このCDでしか聞くことが出来ない貴重なもの。≪万歳の神様≫とされ業界では「師匠」と呼ばれるのが普通のところ、「砂川捨丸・中村春代」の捨丸だけは、「先生」と呼ばれていた。80歳を過ぎても舞台に上がっていた捨丸の面白さは、聴かないとわからないであろう。はじめて「お笑い金色夜叉」を聞いた時の事は忘れられない。高齢で飄々とした捨丸の顔が全く笑わずに演じる漫才は、その客席とは正反対。客席は爆笑である。「三遊亭小円・木村栄子」、「ミスワカサ・島ひろし」は、大阪漫才の代表的存在。栄子の口の悪さは、有名。ミス・ワカサの早口は、立て板に水どころか立て板に水ならば滲みこむ間があるが、立て板に玉である。どちらも女性が男性をやり込めてしまう漫才。「夢路いとし・喜味こいし」には、説明も不要であろう。
夢路いとし喜味こいし 漫才傑作選 ゆめ、よろこび しゃべくり歳時記 [DVD]
こいしさんが先日亡くなられて、無性にいと・こい漫才が観たくなり、購入しました。お笑いが好きで、昔から漫才、落語、喜劇と観てきましたが、最近、名人という方々がお亡くなりになり、とても残念に思っております。5枚のDVDを一気に観てしまい、二回目に入っていますが、本物はやはり違いますね。絶妙の掛け合いで、何度観ても飽きません。
いとしこいし 漫才の世界
~戸田学がまたやってくれた。とてもいい。いとしこいしの漫才がよみがえり、理解が深まり、心底大笑い。
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エッセイと論文に挟まれた「名作選」は、ぜひ声を出して読んでみよう。途中でおかしくておかしくてたまらなくなってしまう。交通巡査、ジンギスカン料理、ファーストフード、どれもあの雰囲気、あの語り口、あの間がよみがえる。「弟は下です」「妹はオトコです」 どれもネタを知っているのにおかしくてたまらなくなる。
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エッセイを読むと、彼らが上方文化に与えた影響の広さと深さを再確認できた。ちょっと「論文」と題された部分の内容が弱く思えるが、まあいい。名作選のところだけで、5星。~