MAJOR(メジャー)DVD付特別版 78 (少年サンデーコミックス)
DVDが観たくて購入しました。
原作連載中、このDVDの内容にあたる部分の展開には大きな衝撃を受けました。吾郎の衰えを眼にするなんて思いもしなかったことで。
それをうまく受け入れられないまま最終回を迎えて、何ともいえないモヤモヤした気持ちを抱えていましたが、このDVDを観て、その気持ちがスッと軽くなる気がしました。吾郎のあつい血潮を感じ、この物語には続きがあるんだと思わせてくれるような演出でした。
吾郎が子供達に秘密でトレーニングをしていたことも、小森の登場や桃子さんの回想を加えて原作より丁寧に描かれていたので「野球は辛くて苦しいものじゃない。楽しくて夢のあるものなんだ」というメッセージがしっかり響いてきました。まさにこの言葉を軸にしてつくられた話だなと思えます。スタッフさんのメジャーに対する愛情を感じました。
原作の先生、長い間お疲れ様でした。
アニメで、ホーネッツが優勝したWシリーズを観ることが出来たらと思うのですが、難しいのでしょうか?望みます。
MAJOR(メジャー) 77 (少年サンデーコミックス)
サンデーでの連載も終わり、いよいよ最終巻かと思いきや、最終巻は12月ということでちょっと肩透かし。
登板が禁止されていた吾郎がチームのピンチを見たら、投げずにはいられないだろうって想像がつく展開なので、意外性とかは全くない。まぁ、お約束な展開。
ずっと読んできたコミックの連載が終わるのって悲しいなぁ。
次巻が読みたいような読みたくないような...
劇場版「MAJOR(メジャー) 友情の一球(ウイニングショット)」 [DVD]
横浜リトル戦で肩を痛め、謹慎中の吾郎。それなのに次の試合に向けて公園でピッチング練習しているところを茂野に見つかり、ブン殴られた吾郎(原作リトル編後半)。殴るくらいに心配してくれる茂野ってイイ男だよ! 当時はそう感じた。けれど、福岡で試合中に肩を壊し吾郎の選手生命は終わる…。『博多の豪腕茂野くん、無念のリタイヤ』という記事を見てショックを受けていた寿くん。
当時サンデーで読んでいた私は、「はー、また吾郎ムチャしたのかよ…。あんなに怪我に注意していながら、何で肩ぶっ壊したんだよ…。博多で何が起きたんだよ…」と気になってたまらなかった。
しかし、今作を見て納得した。吾郎は、博多に行ってもやはり吾郎だったのだ。チームメイトを熱く鼓舞し、彼らと一緒に目の前の試合に勝利することだけを考えている永遠の野球少年。怪我をしても、仲間のために無茶をし、自己犠牲を払ってもチームメイトとの約束を果たそうとする。ずーっとそうなんです、吾郎くんは。リトルでも、三船中でも、聖秀高でも、ずっと吾郎はこのスタンスなのです。そして今連載中のメジャー編でもそうなのです。
だから、今作の福岡編は、「ああ、やっぱり吾郎はどこへ行っても、あの熱い吾郎だったのだなあ」と、彼の一貫した生き様を改めて納得させられる、原作とも極めて整合性のとれた傑作だったように思います。
MAJOR(メジャー) 78 (少年サンデーコミックス)
メジャーはテレビアニメでまず見たのですが、
野球に興味のあまりない私でも、1回1回の試合が面白く見られ、
また、野球のみならず、登場人物たちの人生や生き方まで描き出していて、すごい、どうやってこんな漫画描いているんだろう、と思い、漫画の方も見てみました。
今巻は、テレビのシリーズでは放送されなかった部分や、登場人物たちのその後が描かれていて、とても興味深かったです。父親としての茂野吾郎、娘と息子にとっての野球、よくここまで描ききれるものだ、やはりすごいと思いました。
『メジャー』は、線の太い、白黒バランスよく見やすい、漫画らしい漫画、と思っております。
主人公の茂野吾郎は、常人とは一線を画した、言いたいこと言うタフな精神と身体の持ち主、英雄的な漫画ならではの快活な主人公で、見ていてすっきりするのですが、ちょっぴり人間としての弱さもところどころ取り込まれている。名作漫画だなと感じます。