アフター・グロウ
50年代の作品で声がちょっと若い。これがいい。
ビブラートがたまりません。特にロングトーンで、声が消えていくあたりからかかり始めるビブラート!
なんなんでしょうか、ゾクゾクします。
The Great American Songbookの臨場感もいいですが、聴く回数はこっちのほうが多いです。
ロウ(紙ジャケット仕様)
70年代のブリティッシュ・ロックにはツェッペリンの諸作品やピンク・フロイドの狂気といった歴史的傑作が多いが、ベスト10を選ぶとすれば、D.ボウイの本作と次作「ヒーローズ」は外せないと思う。ニュー・ウェイブの台頭で騒然とする世の中に背を向けて、ベルリンに寄り添い、デヴィッド・ボウイの歌を最小限にして、イーノと組んで展開した実験的かつ深遠な音宇宙が最高。LP時代のA面(M7まで)はファンクとテクノ・ポップの融合という時代の最先端の音を追及。M1はたいていの人が聴いたことのある曲で、M4は究極のポップスで最高にご機嫌な曲。他の曲は言葉をちぎって投げつけるようなボウイの歌い方が印象的。本作で凄いのは荒涼とした土地をさ迷うイメージを喚起するインスト(1部ボウイの「声」あり)が続くM8以降。これぞヨーロッパ哀歌と呼びたい。そして、時代は「ハイ」ではなく「ロウ」と言い切ったボウイの、この頃の感性の鋭さには感心させられる。
ところで、99年デジタル・リマスター・サウンドの紙ジャケ盤は2年前に発売されている。本エディションの売りは、SHM−CDであることと、帯をオリジナルLP時代のものにできるだけ近づけたことのみのよう。私は本作の紙ジャケ盤は持っていなかったので、本エディションを購入したが、基本的には99年リマスターの音だから、99年以降に発売されたエディションを既に持っている人はよく考えた方がよいだろう。
モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン 完全版 [DVD]
吹き替え版boxよりは、こっちの発売のほうが、個人的には大ショック!吹き替え版のビデオは何度も見たが、例えばマイケル・ペリンがローマ人貴族に扮してくっちゃべるナマリ全開のシーンなんて、やっぱ原語で見なきゃ面白さがわかんない。とにかくこれで初めて、原語で通して見られるわけで、ほんとに生きてて良かった。特典も盛りだくさんなようで、例のTVの討論番組も収録されていたら最高なんだが。本気で怒ってるマイケル・ペリンの表情をじっくりと味わってみたいもの。