TBS系ドラマ「白夜行」オリジナル・サウンドトラック
ドラマが終了しても、まだ余韻に浸りたく購入しました。
思っていた以上の素晴らしい出来で、ドラマの様々な場面が呼び起こされ自然と涙が出てきました。
最初の2曲は、幼少期のふたりが川辺で「白い花」を見つけたシーン、「やったのは私だよ」の切ないシーン、そしてプラットホームで「行って」と指差す別れのシーンなど、なぜか子供時代の1話ばかりが頭をよぎりました。
ドラマを観ていなかった家族も「いい曲だね〜」と気に入ってくれたので、BGMとしても癒されるのではと思いますよ。
ドラマのファンだった方には絶対にオススメします!!
白夜行 完全版 DVD-BOX
作者はミステリーの服装を着せて究極の男女愛を描きたかったのではなかろうか。
溺れた肉体関係でもない、ありふれた恋愛模様でもない、単なる夫婦愛でもない切っても切れない絆と永遠の愛を描きたかった。ミステリーとして観た場合、現実的にはうまくいかない場合がありすぎて即逮捕になるだろうが、純愛ドラマとしてみた場合一級の作品である。綾瀬はるかは演技の稚拙さが目立つが、それを余って悪女を演じるにふさわしい存在感と太陽の優雅さを醸し出しており見どころである。図書館の女性はこの物語の重要人物でただ一人白夜の外側で主人公の二人にかかわってきた人物であり、最終回での雪穂との会話は実に感動的である。またそれぞれの場面における音楽の美しさと演出はすばらしい。近年稀に見る一流のドラマである。
白夜行 (集英社文庫)
桐原亮司と西本雪穂。二人が小学生から大人になる十九年間の物語。高度成長末期からバブル経済の時代まで。彼らが歩む人生の周囲では、次々に不幸になる人々がいる。人々を絶望の泥沼に蹴落としながら、雪穂は睡蓮のように美しく咲き誇っていくのだ。
二人の主人公と読者の間には、レースのカーテンのような物が揺らめいていて、その姿ははっきり見えない。
特異な小説である。主人公二人の心だけが、一切描写されていないのだ。その周辺でもがく人々の主観を介してしか、亮司と雪穂に辿りつけない。
テレビドラマに引き込まれて、一気に読破した。過去にドラマ化不可能などという形容の小説は幾多もあった。しかし、本当に不可能な小説に出会ったのは初めてであった。
亮司と雪穂という主人公の人生には、殺人事件、レイプ、失踪、ハッカー犯罪などの事件が溢れている。最後のピースがはまった時、それらが純粋な魂から溢れ出た「果てしない悪意」だと読者は知る。
この小説と、放送が開始されたTVドラマとは、全てが違う作品になっていくだろう。小説だけの読者は、雪穂たちから、究極の悪意の快感を覚える。TVドラマだけの視聴者は、絶対的な純愛に感動するだろうからだ。そして両方を知った者は、鏡のように全てが正反対の、原作とTVドラマの特異なコントラストにくらくらと酔う。
小説とTVドラマが意図的に乖離せざるおえない作品。
昔、映画の「風と共に去りぬ」観た。その後に原作を読み、映画版のできの悪い模造品に感じた。これとは対照的に、百夜行は原作と映像作品が別個に独立した作品となっていた。両方とも鑑賞される事を強くお勧めします。
手紙 (文春文庫)
2人暮らしの兄弟の兄が優秀な弟をどうしても大学に行かせたい一心で
ある屋敷に盗みに入り、そこで思いがけず人を殺してしまう。
兄は懲役15年で刑務所に。
弟は高校をなんとか卒業、働きながら辛く苦しい生活をする。
その後、弟の身には様々な出来事が起きるが、
チャンスや幸福をつかもうとする時にいつもぶつかる壁は
「強盗殺人犯の弟」という世間からの厳しい目。
物語の節目節目に重要な役割を果たしているのが、
刑務所の兄から一方的に届く弟への「手紙」である---。
現実にはそこまでそんなことってあるのかなと思うような部分や、
書き手の上手さに乗せられないように…と構え、思いながらも、
やっぱり涙なしには読めませんでした。
概ね理解することのできる筋立て、
兄の気持ち、弟の気持ちになって考えると胸が痛む物語でした。
でも、被害者や遺族の気持ちになって考えると、
加害者の環境や事情に同情する部分はあったとしても、
やはり殺人は許されないことだと思うのです。。
深く考えさせられ、心に残る本になりました。
柴咲コウ Single Best
タイトルのとおりベストです。はずれだと思う曲はないと思います。とくにファンでもない(ファンの方には大変失礼で、すみません)私が買ってまで聴きたいと思わせる彼女の歌声はすごいです。癒されます。通勤に車内できいてます。