オリジナル・TVサウンドトラック(Face 2 fAKE他)「小早川伸木の恋」
カナのテーマ、伸木のテーマ、伸木とカナ、愛しいあなたへなどが特に美しいメロディーです。ドラマ、および原作本をみながら聴いています。特に愛しいあなたへは旋律が極めて美しく、曲名の通りに愛しい人に捧げたくなるそんな曲ですから、ドラマに熱中している人はもちろんそうでない人にも一度聴いて欲しい1枚です。優しい気持ちになれますよ。
Back to Bedlam (Clean)
You're Beautifulがどうしても忘れられなくて購入しましたが、どの曲にもちゃんとしたメッセージ性があり、全体的にまとまりのある感じです。
ご本人もおっしゃっている通り、内省的な詞世界が広がっていますが、暗いというのではなく、時に優しく、時に鋭く、様々な視点から描こうとしている姿勢を感じとる事ができ、聴いているうちに、その良さがじわじわとしみてきます。そういった意味では、まさに名曲揃いだと思います。
最近の音楽が、ノリ重視であり、内容的に希薄な物が多いと感じていらっしゃる方や、シンプルなサウンドの好きな方には特におすすめです。
小早川伸木の恋 DVD-BOX
人への信頼を失った妻と人への信頼で生きているカナとの間で苦しむ小早川伸木。
最初のころ、脚本に文句があったけど、すぐ面白いと思い始めた。
無駄な言葉もなく中身が詰まっている。
どこまで原作依存があるのか知らないけど、脚本がいいと思う。
人物設定は原作者の特徴で、好きだな。
人間が剥き出しで、自分を大切にしている。
つまらないドラマがいっぱいある中で光っていると思う。
背景にこだわっていないせいか、常に四畳半の部屋で生活しているような
せまっ苦しさを感じていた。
くるりくるり
デビューマキシの「Ta-Lila」が、哀愁系でかなりツボだったために、セカンドシングルのこちらの曲は
テレビドラマの宣伝で聞いた瞬間「あ!ナナムジカだ!」とすぐに反応。
声が哀愁系にぴったりで、また寂しげなメロディーだったからです。
ドラマは結局見ませんでしたが、「Ta-Lila」同様、タイアップは問題ではなく
曲そのものに興味があるため期待してちゃんと聴いてみました。
確かに「これがナナムジカ!」という感じの変わらぬ良さもあるのですが、
欲を言えば、いい意味で期待を裏切って欲しかったというところでしょうか。
Ta-Lilaにも通じる雰囲気を持ち続けているため「やっぱりいいなぁ」と思う反面
「もう一ひねりあったらなぁ」と思わなくもないです。
歌詞は歌ったら気持ちよさそうな言葉選びではある感じで、
結構心がキュンとするのですが、どうしてもTa-Lilaと比べてしまいます。
また、テーマは輪廻転生とか、気持ちは生き続けるということのようです。
後者はナナムジカ全体を通してのテーマになっていくのかな、と結局次回作にも期待しています。
小早川伸木の恋 (5) (ビッグコミックス)
妙子さんの暴走ぶりに圧倒された「小早川伸木の恋」も今巻が最後。どうも話が表面的にはきれいにまとまって行き過ぎている
一方で急に出てきたエピソード(小児外科への想い⇒転向)も多く、無理矢理纏めたなぁという印象がぬぐえない。
ドラマのエンディングとの兼ね合いもあったのだろうかと邪推したくなる…。
とは言え、ハッピーエンドな終わりはきらいではないし、信木氏、
妙子さん、カナさんそれぞれにとって
良い結末だった、と思う。
本書はもしかすると誰もが陥る可能性がある恋愛のジレンマを少し増幅して描いたもので、誰もが妙子さんになってしまう
可能性を秘めている中で、人は何を選択し、以下に自分らしく生きていくべきかを問いかけるなかなか深刻な命題を秘めた
ストーリーだったのではないかと思います。その意味でシリーズ全体では☆4.5位の気持ちではあります。
ただ最後のみーちゃんの将来はいらなかっただろう…。これは蛇足に過ぎると思う。
ので本巻の分は☆3つです。