トラックス・オン・ワックス4 TRACKS ON WAX 4(紙ジャケット仕様)
78年発表の4作目。ニック・ロウらを含む (第二期) ロック・パイルとしての初レコーディングにあたる作品で、デイヴの作品としては、地味な位置付けになっているのが不思議なくらい充実した内容を誇っている。1.はメンバーのビリー・ブレムナーの曲で、ライヴではビリー自身が歌っていたらしい。2.はデイヴとニック・ロウの共作で、ビーズ・メイク・ハニーのジェリー・ホーガンのペダル・スティールが絡む。3.もビリーの曲。4.はニック・ロウがカーサル・フライヤーズに提供した曲。5.もデイヴとニック・ロウの共作でエヴァリー・ブラザースを彷佛とさせる佳曲。7.もデイヴとニック・ロウの共作。9.はデイヴとウィル・パーチの共作。11.はニック・ロウの1stに収録されていたライヴ・バージョンのヴォーカルをデイヴと差し換えたもの。
ざっと見てもどれだけ魅力的なアルバムであるかは分かると思う。パブ・ロックのファンは必聴
ゲット・イット GET IT (紙ジャケット仕様)
ロックンロールと聞いてイメージされるアーティストは幾多もいるけれど、
私の中では必ず上位にランクされる人だ。
ロックンロールの偉人は他にも幾多もいるけれど、私はこの人を推したい。
推し薦めたい。だから私はこの人を「ロックンロールの親方」と呼ぶ。
いや、その仕事ぶりも親方と呼ぶにふさわしいのではないだろうか。
13なんてその象徴。
それから、この時期の盟友ニック・ロウとの4、12もいい仕事です。
トワンギン TWANGIN (紙ジャケット仕様)
あれ程実りの多かったRockpileでのアルバム発表後、DaveさんとNickさんは喧嘩別れ。「遊びのつもりだったのにNickが本気に成ったから・・」とはDaveさんの弁だが、一説には厳しかったUSツアーにメンバーが嫌気が差した等 諸説有り。真相は本人達にしか解りません。Rockpile解散後、リリース順では最後に発表された4人での作品が本作です。Rockpileのアルバムと前後して本作も制作されていたと思われます。
#1-9がRockpileでの録音 #10はDaveがプロデュースを手がけてからの弟分で有るStray Catsとの録音 #11には'68年の録音を持って来てファンを驚かせてくれました。プロダクションは違えど統一観は失われておらず、聞き易い流れになっています。
#1/John Hiattの作品を大胆なエフェクト処理したダブルボーカルで迫る迫力のナンバーでスタート!#2/Brinsley Schwarz/Nervous On The Road収録のIan Gommナンバーで愛らしい表情を見せる。#4/Nickと彼の元奥方 カーレン・カーターとの共作ナンバー。エバリーブラザースへのオマージュに溢れた美しい曲でDaveさんの実直な歌いっぷりが心に染みる名曲です。Nickさんとの喧嘩別れが無ければ、仲良く二人でハモっていたはずで・・・残念ですなぁ〜。#5/John Fogerty #7/Don Covay #8/Micky Jupp のナンバーをそれぞれDave色に染めているのは流石。#9はNick Lowe-Rockpileナンバー。
#11 プレスリーのサンへの吹込みを忠実に完コピしており成り切りElvisが思わず「ニヤリ」の1曲。どの曲も3分台にコンパクトに纏められ駆け抜ける様な疾走感に溢れています。Led Zeppelinのスワンソングでの最終作となった作品。名作です!