私が私であるために [DVD]
テレビで何気なくみた時にやっていたドラマで、深く感動し、号泣した記憶が今でも強く残っています。
性同一性障害の問題を抱えた女性の辛く苦しい戦いを描いた作品ですが、この「ひかる」役の相沢咲姫楽さんを初め、実際に性同一性障害の抱えた方々が出演されていましたが、本当に綺麗な女性にしか見えませんね。
今回のドラマは性同一性障害の人たちは勿論、そうでない人たちにも多くの人に勇気を与えてもらったと思います。(勿論、私もその一人です^^)
性同一性障害は心ない差別や偏見がありますが、今回のドラマを通して、今まで性同一性障害に少し偏見を持っていた人の考えを変えるきっかけになって、その考えが沢山の人に輪となってつながっていったらこんな素晴らしい事はないと思います。
美少年 (JUNEコミックス ピアスシリーズ)
四篇の小説にはいづれも圧倒されました。団先生はSM小説の大家ですから、どちらかというとサディストかと思っていたのですが、「不貞の季節」では哀しいほど被虐的な姿をさらし、それを冷徹に、時にユーモアさえ感じさせる筆致で克明に記しているのに驚きました。表題作では、美少年と「私」のアパートで一夜を過ごすくだりの濃密さにクラクラ。そして谷ナオミの一代記では、当時のピンク映画の内情などが興味深かったです。いずれの作品も、翻弄されるはずの女性(美少年も含む)が、そのあまりの「潔さ」に男性の情けなさを軽く凌駕する点が素晴らしい。宇野亜喜良先生のイラストによる表紙も素敵です。
Lの世界 シーズン3 DVDコレクターズBOX
海外の同性愛をテーマにはしているが
普通の男女の中で起こる恋愛でのトラブルと変わらないと思いました。
同性愛と言う偏見を取り払って見てください。
私は映画フラッシュダンスのジェニファー・ビールスが好きで
このドラマを見るきっかけになりましたが
他のキャストの演技も素晴らしいと思います。
シェーン役のキャサリン・メーニッヒの描写の細かい演技は見逃せません。
解離性障害―「うしろに誰かいる」の精神病理 (ちくま新書)
私事ですが一時期、鏡が恐い、後ろに人の気配を常に感じる、幻聴があったり、夢と現実の区別がつかない(本書の中ではリアルな夢)。ベッドが揺れたり枕を取られたり坊主頭の男がベッドの傍にいたり、金縛りにあったり、それは半年間の恐怖との戦いであった。幸い専門医にかからず今ではたまに金縛りに会う程度である。あれは一体何だったんだろうか。
たまたま書店で【解離性障害】「うしろにだれかいる」
の本書を手にした時、思わず買ってしまった。
専門医として長年にわたり解離性障害患者と接してきた著者によるこの本は、現代病で苦しむ患者や家族にとっての救いの書である。
宮沢賢治に関しての見解も興味あるものである。この病はオカルトでは決してない。迷える心の手引書として是非お勧めしたい1冊である。
片想い (文春文庫)
よく調べているし、小説としても文句なしに面白い。
メビウスの輪のたとえも秀逸。
全体のテーマとしては、タイトルどおり、性同一性障害にとどまらず、自分とは違う他者に気持ちの伝わらないせつなさと、伝わる喜び、みたいな感じかな。
最後の解説のところには、「この小説は未来を予見したかのような」みたいなことが書いてあったが、私の感想はちょっと違った。
トランス界のアングラ感、全体に流れるトランスジェンダリズム思想、戸籍への絶望感みたいなのは、この小説の書かれた、1998,9年頃の時代状況を見事に反映している。
数年前のことに過ぎないが、遠い昔になった、あの頃、という感じ。
未来というより、なんだか懐かしかった。
今の時代背景だと、この小説はちょっと書くのが難しかったかも。