そうだったのか! 中国 (集英社文庫)
カーテンごしの恐怖、沈黙とクーデターの中国現代史
1章★反日デモ身近な話題からスタート(子供の写真がショックだった、百聞一見
2章★共産党軍〜項羽を出し抜いた劉邦のごとく
3章★「言論の自由」のありがたみを痛感した
4章★独裁と権力に恐怖した
「荒れた畑に横たわる死体…4000万」家畜を没収された農民いわく
「昔は牛の死を泣いたが、今は喜ぶ。他人の肉が食えるから」
8章★キューバ後もあった「核戦争の危機」
・マッカーサーと朝鮮戦争・ケネディとキューバ危機だけじゃなかった
毛沢東いわく「もし核戦争でたとえ人口半減しても、まだ三億人残るから、すぐに回復する」
10章★なぜ中国経済は復活したか?
不死鳥トウ小平による先富論(格差容認)・経済特区(入管規制
11章★一人っ子政策の負の側面
戸籍上存在しない中国人・黒孫子(ヘイハイツ)→不満分子・密入マフィア化
性別判定が中絶を促してしまった。科学技術はまさに諸刃の剣だな、使い手しだい。
15章★「報道の自由/三権分立」の必要性を痛感
中国農村は、共産独裁の矛盾のハキダメだという。
現代の身分制、城鎮戸籍/農業戸籍→戸籍の固定化、格差固定
地方に行けば行くほど、報道がなく党幹部はヤリタイ放題だという。
PS●中国のリアル格差がみたければ、NHKの激流中国。「富人と農民工」ネット動画でみた。中国政府の逆鱗に触れ、NHKは締め付けられた。…僕は「共産」の意味がわからなくなった。
ちなみに1976周恩来、医療妨害で病死(71p)、これは1967ラストエンペラー溥儀も同じく妨害で病死です。遺言は「チキンラーメンが食べたい」。後者は巻末年表に載ってなかった。…怖い国だ。
中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか (ディスカヴァー携書)
「朝生」とか池上彰さんの番組でよく見るようになった加藤嘉一さんの
本が出ていたので、さっそく買って読んでみた。
中国で出版した本の翻訳のようだが、北京大学に入学した彼が、
この数年間、一人の日本人として、中国で見て感じた日本と中国との違いについて、
20代ならではの素直な言葉で綴っている。
いちばん印象深いのは、やっぱり「中国は、実はとっても自由な国だった!?」
という章だろうか。
われわれ日本人にとっては、中国のほうが言論統制されていて自由がないイメージ
があるが、彼が言うには、中国では少なくとも「出る杭は打たない」ようだ。
彼が伸び伸びと自由な言論活動を展開できているのは、こういう土壌もあるから
なのだろうか。
だとしたら、「暗黙の了解」やら「空気」を重んずる日本よりは、中国で、
さらに言えば、世界での、今後の活躍をますます期待したいと思わせるデビュー作だった。
海猿 [DVD]
結構良い映画だと思いますね。
まあベタベタ過ぎる展開はアレですけども、こういうのはそれはそういうものとして見ると。
エンタテイメントモノとして上出来かと思います。
原作と比べた場合、登場人物の性格設定、生い立ち、職業、出来事、現象、病気などなど
かなりしっちゃかめっちゃかに変更、別人物に設定されているので...そこは不満と言えば不満です。
またラストの救難活動も原作とはかなりかけ離れた、悪く言えば大人の都合の変更があるのも...。
加えて言うと査問委員会のとこは「無いなーこれは無いなー」と(笑)。
とは言え、余り期待していなかったのもありますが楽しめました。
原作好きにはちょっと複雑かもしれませんが、まあ別作品としてみれば...。