NARUTO-ナルト- 疾風伝 過去篇~木ノ葉の軌跡~ 3 [DVD]
この巻には、第404話「出撃!テンテン班」、第405話「アニマル番外地」、第406話「ああ、青春の漢方丸」、第409話「サスケの肉球大全」が収録されています。この巻に収録される物語は、全て「完全オリジナルストーリー」ですので、原作内容ではありません。原作重視派の方は、あえて見る必要もないでしょう。
全編が「完全オリジナルストーリー」ということで、原作であまり出番のなかったキャラクターにスポットを当てており、いわゆる「キャラ萌え」を前提としたストーリー創りの傾向が強いように感じます。
各話ごとに見ていくと第404話「出撃!テンテン班」では原作ではほとんど出番のないテンテンがメインキャラクター。
第405話「アニマル番外地」では、油女シノとロック・リー・そして「はがねコテツ」先輩がフィーチャーされており、おまけの番外編の「コテツとイズモ」は絶対に笑えるので見てください。
そして、この巻の一番の見所であるのは、第406話「ああ、青春の漢方丸」です。この回は、若手実力派原画マン山下宏幸氏が作画監督をしており、細かい芝居や良好な作画が見られるので、作画ファンには是非見て頂きたいです。この回はキャラクターデザインの西尾鉄也氏のキャラデザ表に忠実な作画になっているの点にも注目してほしいです。
そして、第409話「サスケの肉球大全」では、NARUTOの原作の設定を無視した世界観が展開されており、あまりにも原作の世界観とかけ離れすぎて、そこが逆に笑えると僕は思います。特に、サスケが猫耳を被るなど、サスケファンには堪らない話となっています。
NARUTO―ナルト― 54 (ジャンプコミックス)
戦争を起こし続ける意思が、そこにあることをしめしています。
「戦争を欲する」こころです。
それは本当にあったし、今もありつづけているのですよね。
悪のキャラクターが、どこまでいくのかが、とてもむずかしくて、たとえば鋼の錬金術師では、フラスコの中の意思がいくところまでいきました。
この忍者の世界では、えたいのしれない不死身の悪が、どんどんその姿を成長させています。
けれども、いま、つくりごと、絵空ごとが、かえって世界の中に現にあるものをいきいきと浮き彫りにしているような気がします。
先のNARUTOの母の話のつくりも良かったと思いますが、この巻は、小南のことばが、悪の所在をしめして、すごかったように思います。
NARUTO-ナルト- 疾風伝 過去篇~木ノ葉の軌跡~ 2 [DVD]
この巻の見所は第400話「イナリ、試される勇気」の作画と演出です。この回は演出絵コンテ・第一原画を拙者五郎氏が担当。作画監督は甲田正行氏。イナリ君の勇気と成長が見られて、本編のストーリー内容も充実したものになっています。
また、この回からOPとEDが新しく一新されており、「ゴールデンコンビ」と称される都留稔幸氏と鈴木博文氏が担当。凝った作りになっているので、一見の価値アリです。EDは実力派の若手・山下宏幸氏が担当しており、スタイリッシュな創りになってます。
肝心な本編ですが、第401話「ナルト、仇討ち指南塾」は後半に重要な原作部分のシーンがあり(「今なら分かる・・・サスケの気持ち・・・)そこが見所になるでしょう。
第402話「我愛羅『絆』」この回では、他人から危険視されていたころの我愛羅と、その成長がメインになります。久しぶりに砂の里の面々も見ることができます。そして、この回あたりからは、全く原作部分もなくなり「完全オリジナルストーリー」が長く続くことになります。
第403話「ナルト・アウトブレイク」も「完全オリスト」で、原作重視派のファンには物足りないところがあると思います。「完全オリスト」については意見の分かれるところですが、ストーリー・作画は標準レベルで安定してるものの、これがずっと続くとなると「キャラ萌え」派や、私も含む「生粋のNARUTOファン」以外は、飽きてしまうかもしれません。
NARUTO―ナルト― 53 (ジャンプコミックス)
・以前CSで「大人もハマるNARUTO」というキャッチコピーがありました。私以上にハマっていらしゃる大人もたくさんいらっしゃると思います。
・「最近のNARUTOはつまらない」という声もありますが、この巻は全く格別です!なにしろNARUTO出生の秘密が描かれているのですから!
・NARUTOの両親の出会いから始まって、なぜNARUTOに九尾を封印したのか、どうして両親は命を落としたのか、そして何よりも父と母の子を思う気持ち(愛情)がたっぷりと描かれいて、涙なくしては読めません!
・子を持つ親は必読です!