残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
遺伝による初期能力の違いにより、現代社会において成功できるかは決まる。
「人間の能力は平等。努力すれば皆幸せになれる。」という、「政治的に正しい」建前を否定し、人間は生まれながらに不平等であるという前提に立ちながら、「それでも幸せに生きる」ための方法を提案する。
毎度のことながら、身も蓋もない現実をドライな語り口で語っており、「生き方」を語る本にありがちな「説教臭さ」がありません。いかに多くの人が、退屈な「マック・ジョブ」を担う者にならざるを得ないかが、進化生物学の知見などを論拠に説得力を持って説明されています。「建前」を無視した、「本音」ベースの論議が痛快で、大きな知的刺激を受けます。
「ではどうしたら幸せになれるのか」という部分については、ひとつの可能性を示しただけで「たった一つの方法」というには大げさであるとは思います。ただ、「努力しようとしても無駄」という夢も希望もない現実を突きつけるだけで「後は自分で考えてね」というように突き放すのが、忍びなかったという著者の小さな配慮でしょう(タイトルが大げさなので、違和感を感じるのは事実)。
そもそも橘氏は、リバタリアン的な立場から「生き方など人それぞれだから、経済的に自立したうえで、好きに生きれば?」という主張をしている方なので、無理に「たった一つの生き方」を提示する必要はなかったように思います。ただ、現実を知らずに、誤った努力をしないよう、成功する可能性のより高い方向性を示す意義はあると思います。
本を読む価値は、今まで思いもしなかった(思ってもうまく説明できなかった)新たな発見を与えてくれることにあります。本書は、そうした知的な刺激に満ちた良書です。
主義・主張の好き嫌いはあると思いますが、間違いなく学ぶものはあると思います。おすすめ。
和風堂玩具店 ぱにぽにだっしゅ! 橘玲 ( 1/6スケール PVC製 塗装済 完成品 )
裸Yシャツと言うことで前に注目が集まっていますが、腰まで届く髪の毛の流れるような表現も必見に値します。PVC製では文句なくトップクラスの出来だと思います。
塗りも単調でなく、「碧なす黒髪」の言葉どおり濃い緑色と黒をうまく使っています。
もちろん、髪以外の造形も素晴らしく、Yシャツなんかも濡れてしわがよった感じが良く出ていますし、全体の何ともいえない色っぽいポーズとプロポーションもグッジョブです。
肌色部分に関しても私が所有しているものには問題点はまったく見当たりません。
パッケージですが、紙部分のないプラケースで、本体よりも少し大きなぐらいなので箱まま飾ってもいいと思います。
最後に参考として標準小売価格を書いておきます。
税込み 7,329円です。この価格前後であれば買って後悔のない逸品です。
黄色いバカンス
明るくノリも良く、アニメソングで終わらせるにはもったいないほどの名曲だと思います。
この曲を聴いてアニメも見始めました。
カラオケで歌いたい&歌ってもらいたい曲ですね。
一回聴くと頭から離れないメロディですので、是非沢山の人に聴いてほしいです。
ぱにぽにだっしゅ! 橘 玲 (1/8スケールPVC塗装済み完成品)
小さいのでディテールが甘いかなと思っていたけど、実物を見るとプロポーションやポーズのバランスが良く、どこから見てもキャラクターの雰囲気が良く表現されていて感心させられます。なにより、造形がしっかりしているので、飾ったときに安定感があります。
1/8サイズと小さいのにボリューム感がたっぷりですが、女の子らしい仕草で上品にまとまっている点も気に入ってます。
あと、予備のメガネが付属する点もポイントが高いです。
なお、このキャラクタに詳しくないので欠点になるかどうかは分かりませんが、後頭部側から見ると髪の毛のボリュームがありすぎて、見栄えとしてはちょっと不自然かなと思います。す。
世界にひとつしかない「黄金の人生設計」
親本にあたる「ゴミ投資家のための人生設計入門」と比較してみると,大きな変更は海外投資やオフショア生保に関するところがバッサリ削られているが目につく.なぜ削ったかについての言及が欲しいところではあるが,全体としては細かいデータを中心に,かなり丁寧に手が入れられている.
正直,橘玲名義になってからの執筆活動についてはあまりいい印象を持っていなかったのだが,かつての本をこのように丁寧に再び世に送り出そうという態度には非常に好感が持てる.
4年たってもそのまま内容が通用してしまうところが日本国の硬直状態を表しているのかもしれないが,人生における曲がり角をいくつか経験した後で読むとまた違った味わいがある.個人的には,親本を読んだ時には不動産のところは面白かったが,後の部分はイマイチだった.しかし,本書の出版を機会に読み直してみると保険の部分が身につまされる.人によってはここが教育の話だったり,年金の話だったりするのであろう.そういう意味では,このように人生における大きな買物という視点でまとめられた本は非常に興味深い.
未読の人にはもちろん,親本を読んだ人にも再読を勧めたい.