土の文明史
読了してレビューを書こうとしたら、とうやん氏が的を射たレビューを簡素に書いていたので、書くのを止めようと思ったが、取り敢えず書きます。
本書には人類が移動せざる得ない事情が記述されています。何故文明が栄えたかではなく、何故文明が衰退したかを土壌を起点に記述されます。
沼湖底ボーリングから得た堆積物から、その周辺の土壌の推移を解き明かします。
農業に多少でも関心のある人なら大半が周知の事実ですが、ひとつ一つのエピソードには説得力があります。
私は野辺山で2シーズン働いた経験から、傾斜農地に土砂降りの雨が降ったらどうなるかや、補助金漬け、化学農薬肥料漬けを体感しました。
また高校生の時、社会科の教師が「トマトは何で出来ているか知っているか。石油だ。」と言われ、理解するまで随分時間が掛かったのを思い出します。
私は有機栽培で出来た野菜は甘く、化学肥料で出来た野菜は苦いと言うレベルで考えていましたが、本書では化石燃料枯渇後を視野に入れ、土壌を最大の資源と捉え、その可能性に言及しています。
土壌保全の第一は天地返しと疑わなかった私には不耕起農法は俄に信じがたい話です。
書籍ではなく、農業関係の定期刊行物からその現状を調べてみようと思うし、実際に農業に携わる人の意見を聞きたくなる程の力を持つ本書です。
富良野の景色も気がついたら変わり果てるのか。土壌以前に国土の狭い日本はどうなっちゃうのと考えてしまいました。
アトランティス 3 完全日本語版
このシリーズの売れている訳が、実感できます。
とにかく病み付きになるくらい面白いストーリーです。知性と想像力それと忍耐力が必要です。行き詰まったら、1~2週間頭を冷やすぐらいのゆとりがあれば、きっと解決できます。グラフィックも綺麗だし、次の展開が気になって、ドキドキする事間違いないです。推理や謎めいたものが好きな人には、もってこいです。自分のペースで進む事が出来るので、誰でも楽しめます。
本当は、星5つあげたい所ですが、声の演出がダブってるので少し評価を下げました。それと、もう少しストーリーがあれば100点ですね~。是非!
Microsoft Age of Empires Gold Edition
人類の文明の興亡をゲーム化した大変面白いゲーム。
プレイヤーは、自分の民族を育て文明を発展させ、その過程で邪魔となる敵を排除し、それぞれのシナリオに沿ったエンディングを目指すことが一応目的です。
ゲームはターン制ではなく、リアルタイムで進行します。
このためじっくり考えている余裕はあまりありません。
ゲームをしながら戦略・戦術を適切に判断して実行しなくてはいけません。
値段は大変お買い得なので、この点は高く評価出来ます。
プレイ環境も今時のPCなら問題なくサクサク動きます。
一度始めると、時間を忘れて遊んでしまうのは面白い証拠ですが、同時に危険でもあります。時間に余裕のない社会人にはちょっとキツイかも。
でも、簡単には勝てないのでやりがいはあります。
3
doaのALBUMは全て聞きましたが、どれも完成度が高い。
2ndALBUMで見せた力を今回でも見てみたいです。注目しています。
doaは、ご存知、「心のリズム飛び散るバタフライ」でロングヒットを記録して、その次の作品「はるかぜ」は見事、doaの代表作品となりました。有線チャートでも人気を見せていて、人気急上昇のアーティストと言っても、過言ではありません。
Titleは「3」これは3枚目のALBUMにかけています。
収録内容は、13曲。そのうちの「ONE LOVE」が収録されているのが嬉しいところです。C/Wの中で個人的に大ヒットしましたから!他にも、他のアーティストとがsingleで取るほど豪華なタイアップがついている、「世界の中で二人っきり」も収録されています。1曲目に「心のリズム飛び散るバラフライ」を持ってきているのもいいと思います。印象に残ると思いますから。
視聴した限りでは・・・どれも魅力があり良いのですが、特には、
「世界の中で二人っきり」 「Keep Rollin’」ですね。
他にも、やっぱり「はるかぜ」はいいなぁ〜!
ヒットしそうな予感が致します。これからにも期待したいですね。
謎解き古代文明
トンデモ古代文明論に真面目につっこむという内容だが、当然ながらオリジナルのトンデモを面白くなくするわけで、トンデモほど面白くない。
ノアの箱舟は非現実的建造物だと言われても、そりゃそうだ、となる。デニケン、ケーシーの説をまともに受け取るのはもともと少ないだろうから、この種の本がどのあたりを読者対象とするか、難しいところではあろう。
と学会ともども、最後は、宗教的ないし西欧中心的な、非科学的ないし不寛容な世界観を批判して終わる、という啓蒙主義も、続けて読むと紋切り型に思える。トンデモ古代文明論には、擬似医学ほどの実害もないと思われるので、啓蒙の利得も少ない。
古代文明の話となれば、学問的にも分かってないことが多い。その点で論述の歯切れが悪くなるのは仕方ないとしても、ネット取得の知識で書かれていることが多く、専門的な信頼性も不安。
トンデモを信じる人たちは、「活字」になったことをそのまま信じることが多い。その批判者たちにもしばしば同じ「信仰」を感じる。活字やネットの情報の裏を取る作業こそを期待したい。筆者たちは、もっと幅広く、世界の専門家たちに取材すれば厚みが出ただろう。
「チャーチワード=日本人説の謎」などが面白かった。