吉岡美穂 La dolce vita / 甘い生活 [DVD]
有名作品であるので、いまさらナニをと言う感じもありますが、60年代初頭にあこがれる私としては、アントニオーニの「太陽は一人ぼっち」と並んで、メリハリの効いたモノクロの美しさを実感できる映画です。希望とかけ離れた日常を送る主人公のかっとうを、ブルジョア階層、貧しい人々、そしてセレブリティとのかかわりを通じて描いていますが、時折見せるマストロヤンニのさびしげな表情は、モノクロならではの説得力があります。にぎわうローマ市内をオープンカーで走る場面など、これぞローマといった感があります。しかし、それは虚構の一場面に過ぎないのでしょうか・・・フェリーニにおける共通のテーマではありますが、何も疑問を持たずに日々を送るべきか、さにあらずかを、大都会を舞台にして、「8 1/2」とはまた違った描き方をしていると思います。アヌーク・エーメのファッョンなど、イタリアのインテリ上流階層の生活ぶりはいまだに素敵な作品でもあります。
カゴメ 野菜生活100 いちごヨーグルトミックス 200ml×24本入り
美味しい!めちゃくちゃおいしいです!これと、ラ・フランス、デコポン味をまとめて買っていますがあっという間になくなりますー。野菜ジュースだし他のものを飲むより数倍いいです。この三つはなくさないで欲しいです。
東京の空
彼らのアルバムの中でも、均整がとれたアルバムと言えると思う。逆にこれが売れなかったから、別な形でバランスがとれなくなるわけではあるが。
ストレートで聴きやすいロックンロール。「珍奇男」の浪曲さながらの音楽性から揺り戻しをかけた形である。しかし邦楽最高峰と言っていい歌詞は相変わらず、素晴らしい。曲さえ良ければあとこのバンドに怖いものなし。鬼才・宮本の強烈な個性とバンドサウンドで押しまくる。とくに前半は完璧。90年代という時代には多少似つかわしくない音だが、聴く者を圧倒する力がある。
バブルの「浮世」に喝を入れた、あの徹底的な時代への抵抗は感じられない。なにせ1曲目は「この世は最高!」。とはいえ時流には飲み込まれないのがこのバンドの持ち味でもある。トランペットをフィーチャーした大曲「東京の空」(これは名曲)を叙情的に唄いあげることのできるバンドだ。『生活』なんかと比べれば、これは大した差である。このあたりにもバランスの良さがある。
この快作がなぜ売れなかったか、それは同年、時代を席巻した小沢健二の『Life』なんかと比べれば一聴(!)瞭然だろう。この後、エレファントカシマシは一層甘美さを追求するようになる。