どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)
学生時代に出会いました。この本から北杜夫にどっぷりはまり、新潮から出ている本はすべて購入しましたが、「どくとるマンボウ航海記」が結局一番だったと思います。何を書いても素直に受け入れる気持ちになれるのは、日本作家では珍しい優れたユーモアセンスのおかげですね(才能ゆえ鬱病になるのですが・・・)。本当に面白い本ですし、薄い文庫本ですから出張の電車の中で読むのにはぴったりなんですよね。前向きで明るい気持ちになれること受けたいです。旅に出たくなるという副作用もありますが。
どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)
「追想記」の続編。マンボウシリーズの最高峰。作者が作家を志すまでの思い出がユーモアたっぷりの語り口で描かれる。性的なことまで正直に書いてあるのが、とても面白い。北文学を読み解く鍵も散りばめられており、北マニアの必読書であるとともに、肩の凝らない青春物語として、一般読者(特に若い人)にもお勧めできる。