Lonely Planet Central Asia
第3版との一番の違いはアフガニスタン編がカットされ、
中央アジア5ヶ国のみの情報になったこと。
(アフガニスタンはLonely Planet Afghanistanとして発行された)
前版には載っていなかった地域や町の情報が増え、
地図も豊富で少し精度が高くなっている。
カザフスタン北部やタジキスタン東部の情報は、
あの「旅行人ノート」でも少なく十分とは言えないが、
この本にはそれが詳しく豊富に載っている。
この1冊があれば中央アジアを隈なく周っても十分事足りるだろう。
世界の国歌
これまで国歌のCDをたくさん買いました。でも、多くの場合、現地の演奏とかけ離れたアレンジやテンポにがっかりさせられてきました。このCDは、その点、かなり元曲に忠実な演奏が多いと思います。(ウズベキスタンなど、一部中央アジアの国々の国歌については、テンポやアレンジに不満がありますが...)。もちろん演奏の質は、他のアルバムの追従を許さない完成度です。資料的価値があります。ただ、収録されている国がもっとバラエティーに富んでいれば、さらによかったのにと思います。
ウズベキスタンの桜
中山大使には2回お会いしたことがあります。1回目は2001年9月にウズベキスタン大使館で。もう1回は2006年2月に自分の勤務先で。とても上品で、透き通るような声が印象的な方でした。そうした印象の一方で、キルギスの日本人拉致事件や北朝鮮拉致事件では筋を曲げずに毅然とした態度をとられたことは、みなさんご存じの通りです。本書を読むと、相手のことを慮る優しさと信念を貫く強さが感じられます。人柄は文章に現れます。そう痛感する一冊でした。わたしも、人に読んでもらって恥ずかしくない文章を書けるように、生き方に精進しようと思います。
UFO少年アブドラジャン [DVD]
ハリウッド型の大スペクタクル映画に食傷ぎみだったところへ、この映画はとても心にしみた。
括りとしては一応SFになるのだろう。
コメディーと捉えることも可能なのかもしれない。
私としては、「ヒューマンドラマ」と呼びたいところだが、
何せ、主人公が異星人なだけに、「ヒューマン」とは言いがたく、……く、苦しい。
ともかく、テーマは家族愛、隣人愛、人間愛(異星人も含めて♪)、だと思う。
人の心の機微とか、人情とかは、けっこう普遍的なものなのだと痛感。
稚拙な、特撮とも呼べないような特撮も、どこか懐かしくて、むしろホッとする。
「見えてるよ、ピアノ線!」とか突っ込みながら観るもよし。
こういう映画こそ、たくさんの人に観てほしい。
まだの方は、ぜひ!
世界が指摘する岡田ジャパンの決定的戦術ミス〜イタリア人監督5人が日本代表の7試合を徹底分析〜 (COSMO BOOKS)
岡田監督率いる日本A代表の最近の7試合について,5人のイタリア人監督が特に守備を中心に分析した内容が書かれている.できれば実際にビデオを見ながら読みたいところだが,70を超える説明図がありわかりやすい.
守備の個人戦術やチーム戦術があまりにも守られておらず,いたずらに大きなピンチを招くことが多く,DFだけでなくFWやエースまでもが無駄に体力を消耗し,得点力低下にも響いている,との指摘が何度もなされる.日本代表がいつも無理気味に飛ばして試合終了まで持たないのが,単なる戦法というわけではなく,守備のセオリーが守られていないことにも大きな原因があるということがとてもよくわかる.それが,世界の強豪国がする大人のサッカーに比べ,日本代表が子供のダンゴサッカーの延長のように単調なものに思える理由の一つなのか,とも思った.
日本は守備の文化を地道に育てていく必要がある旨が書かれていたが,全くその通りだと思う.自分のようにサッカーをやる人も,また,見る人も,是非読んでいただきたいと思う内容.このような本を執筆した著者に拍手を送りたい.
現場,マスコミ,ファンの全てが,単なる精神論から真の意味で脱却し,大人のサッカーを求めていきたいものです.