Brecker Bros
ブレッカー・ブラザーズのファーストアルバム。
Sax:デビッド・サンボーン、Drs:ハーヴィー・メイソン、Bass:ウィル・リー
現在、弟マイケルは惜しくも他界。
M1「Some Skunk Funk」は『Heavy Metal Be-Bop』の方が変態っぽくスピード感もあって好きなのだが
この源曲も素晴らしい。リズムとギター、ホーン2人の絡みが緊張感を伴いスッキリバッチリ決まってる。
M2「Sponge」これも『Heavy Metal…』で再現されたファンキーな名曲。ギターの絡み方が印象的。
クライマックスはM6「Rocks」。緻密さ、スピード感、かっこよさでイチ押し。兄弟の掛け合いもいい。
熱帯ジャズ楽団のカバー版との聞き比べも面白い。
M9「D.B.B」はベースとドラムのシンクロが超人的!
聴くべし!
Heavy Metal Be-Bop
初めて聴いたときはとにかく度肝を抜かれた
78年にライヴ録音された伝説的名盤の本作。
曲はそれまでのスタジオ録音3作に入っていたものがほとんどだけど、
ジャズとロックとファンクが一体化したメカニカルかつダイナミックな
サウンドはさらにスケールアップした形のライヴ・パフォーマンスになっていて、
これぞ究極のブレッカー・ブラザーズといえる壮絶な演奏を繰り広げている。
なかでもランディが作曲した「some skunk funk」は一番の人気曲で、本作の目玉といってもいい。
切れのいいホーン・アンサンブルと強力無比なソロ、怒濤(どとう)
のように襲いかかるアグレッシヴな音の洪水に、ただただ圧倒されるばかりだ。
また、アルバムの冒頭からベースのニール・ジェイソンがヴォーカルも披露するロック曲だし、
いきなりこういう曲から始まるのもすごい。
「some skunk funk」におけるマイケル・ブレッカーの長尺ソロはとにかく必聴!
テナー・サックスの超絶テクのオンパレード。
演奏力も抜群でザッパ・バンドのリー・ボジオが叩きまくり演奏陣を引っ張る。
ハードロック的で聴きやすいが、
異常にテンションの高いプログレという趣もあり、構成の凄さにも驚かされる
Return of the Brecker Brothers [Laser Disc] [Import]
今や超売れっ子のドラマー=デニチェンを迎えてのソリッドでシャープなハードボイルド路線かつ踊れる要素も持つ多面的なアルバム。ゲストの演奏陣は昔からのD.SANBORNを含めかなり豪華な布陣。ギターがマイクスターンにディーンブラウンというキレモノ。アンサンブルは相変わらずすごい。一糸乱れぬ緊張感溢れる曲展開、疾走感溢れるソロパート、昔のまんまである。ただしHEAVY NETAL BEBOPを期待してはいけない。あそこまで、突き抜けてブチきれて演奏はしていない。ほどよく抑制された、楽曲重視の路線だからだろうか。まとまりがよい曲が続く。このアルバムは復活したBRECKER BROTHERSをアピールするのに十分な程、生き生きとしている演奏がつまっている。雑多な音楽のジャンルを軽く料理する彼等のアレンジ能力と作曲能力に毎度の事ながら驚かされる。この作品も例外ではない。リズム面での面白さを楽しむのもいいかもしれない。そんないろんなものを飲み込んだごったに音楽だ。最高に脳天気でクール、不思議なバンドだ。