モーツァルト:レクイエム ニ短調
ジュリーニ盤よりオケがしっかりしてて、ベーム盤の様な不相応な重厚さも無い、モーツァルトらしいモツレクですね。
何だかんだで、こればっかり聴いてます。ソプラノはジュリーニ盤のリン・ドーソンが好きなんだけど… カラヤン盤を聴くとジュリーニ盤は締まりが無く冗長な気がしてきました。
ドイツレクイエムも良かったし、ベートーベンの荘厳ミサ、モーツァルトの戴冠式ミサも買う予定(笑)アンチカラヤン止めました。
Verdi : La Forza Del Destino [DVD]
画質が仕方がないが良くないが、DVD化して改善されているかも。ロンドンレコードの名盤「運命の力」は、デル・モナコとバスティアニーニの名唱始め、凄い声の競演だったが。映像のこちらもすごい。コレッリとモナコの優劣は好み次第だが、私は甲乙つけられない。コレッリにはレコードのこの盤がないのは惜しい。逆にモナコは、映像がない。でも、映像でいえば、どちらも凄い美男だが、背が軽く6フィートあるコレッリが見栄えしてしまう分、得だろう。バスティアニーニは、レコードで聴くほどには、大きな声ではないことがわかるが、量感があって、安定した歌いぶりは、レコードと変わらず凄いと思った。昔はあんまり撮り直しが利かないから、本番に猛烈に強い歌手が多かったのだろうか。今のような安定した発声技術も確立していない時代だけに、個性たっぷりのどこか危なっかしいほどに、凄い歌い方をやらかす彼らは、しかし、まさに「一回性の芸術」の化身だったと思う。
Great Opera Collection
最近増えている廉価版シリーズ。
5千円以内でレナータ・テバルディのプッチーニがそろってしまうのは驚異的だと思う。
だいたいのオペラのCDは組み物なので、どうしても値段的に高くなってしまうが、この値段である。とはいうものの、廉価版でしかも輸入品なので日本語の解説や対訳がつかないのでまるっきり初めての方にお勧めするには少々考えさせられるのではあるが(演奏については、あくまでも主観ではあるがあくが強いカラスよりも文句なしにお勧めしたい)。
個々の作品については割愛させていただくが、心配されるかもしれない音質については、最新式のデジタル録音と比べれば古さを感じられるかもしれないが、往年のデッカサウンドで聞けるのでまるで問題はない。
手に入れておいて決して損はないセット。が、やはり先にも書いたように解説も対訳もないので初心者の方に有名なアリアがいっぱい聞けるよ、といってお勧めするには躊躇してしまうので星は4つにしておくほうが無難だと思い4つにしておいた(そんなことは考えないで5つにしておくのがいいのかな)。
モーツァルト:レクイエム
ベーム盤よか遥かに聴きやすく、古楽器ものより重厚さ華麗さに溢れる… ソリストもバランスが取れてて四重唱の「思い出して下さい…」が凄く気持ち良い… 私的には重過ぎない「キリエ」「怒りの日」から、ここまでの流れの美しさが好みです、ベーム盤は重厚過ぎるし、ジュリーニ新盤はギクシャクしてます。 何と言っても、老境に至ったカラヤンの穏やかな心の深みを垣間見せる、自然体な表現が最大の魅力です。ずっとカラヤン嫌いだった私が初めて感動したのが、これです。カラヤンらしいのは深みのある表現にも関わらず凄く聴きやすい演奏である事、曖昧さが無いんだね。