知識ゼロからの日本酒入門
日本酒の知識が、まったくない人にこそ呼んで欲しい本です。
私はまったく日本酒を飲まない人間だったんですが、
父へ日本酒のプレゼントをしようと思ったときに、この本を手に取りました。
ここまで詳しく、日本酒の知識の入り口を教えてくれる本も珍しいかもしれません。
読んだら呑みたくなる本ってのは、本当にそうだと思います。
日本酒に関する薀蓄を知り、かつ、いいお酒とめぐり合うために、どうすればいいのかまで
書かれているのは正直脱帽しました。良い本にめぐり合えてよかったヽ('ー`)ノ
風と雲と私
最後に水道水を直接飲んだのはいつだったか。
子供の頃、外で遊んでて喉が渇くと、そこらで見つけた蛇口に口が付かんばかりに吸い付いて、そこから溢れてくる水を息を止めてゴクゴクと飲んだ。
或いは、友達のお母さんに「水飲ませて下さーい!」かなんか言って、酒屋のおまけで貰ったと思しきコップで差し出されたそれを、お礼もそこそこに一気に飲み干した。
美味しかった。
いつも特別冷えてたというわけでもなかったのに。
それどころか時々、錆の味がしたりもしたが、友達と顔を合わせて笑い飛ばしてしまった。
今、水は買う。
家で飲む時も、(我が家的には)高価な浄水器を通したそれを飲んでいる。
そして、もう二度と「水道水そのまま」には戻れない、のだろう、多分。
でも、それならせめて、浄水器。
それがこの曲。
何度“ろ過”させても、お酒にはなりませんし、“あの症状に効果的!”な効能も期待できません。
あくまでも「水道水」な曲。
でも、美味しかったでしょ?、あの時の水道水。
ドラマのイメージの先に、和久井映見さんの笑顔の更に向こうに、皆さんの「水道水」が今も溢れて出しているかもしれませんよ。
名水100選に入ってなくても、欧米で認知されてなくても、科学的に証明されてなくても、充分に美味しかった、あの味。
この曲で“ろ過”して、もう一度味わってみませんか。
夏子の酒DVD BOX
和久井映見さんが出演したドラマで、これ以上に視聴率をとった作品があるのでしょうが、それでも本作が彼女の代表作だと思います。
主人公の夏子のイメージに、誠実で清潔なイメージの和久井さんがピタリとはまっています。一年も前から撮影に入ったことを含め、スタッフ・キャストの意気込みの強さは、画面の美しさにも表れています。また、ドラマ全体にみなぎる、米作り・酒造りにかける人々の思いが、ひしひしと伝わってくる作品です。
当初は敵役だった松下由樹さんの好演も忘れられません。
原作のファンには、不評な部分もあったようですが、制限の多いドラマ制作の中では多少の改変は仕方のないことだと思います。
とても完成度の高い作品だと思います。
新装版 夏子の酒(1) (講談社漫画文庫)
私は酒蔵で働いています 初めての造りが始まる前に本書を読みました そしていざ 仕込んでみると 漫画のよーにはいかないもんですね(当たり前ですが)それでも参考にできるところ 今でも吟醸Nを目標にしています ただ 今 働いている蔵はオートメーション化されていて働いてる人達も酒を造ってる意識はないかのようです(桃娘に近いですね)だから桃娘の社長が言ってる事は間違ってないと感じてしまいます。それでも年に一度の吟醸造りは オール手づくりで酒蔵にいられる喜びを唯一感じられる貴重なひとときです(正月も泊まり込みで大変ですけどね)