NHK「その時歴史が動いた」コミック版 戦国編 (ホーム社漫画文庫)
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、前田松、豊臣寧子(北政所)、明智玉子(細川ガラシャ)を其々主人公とする短篇6篇。
有名な人物を主人公とした有名な話に過ぎないので戦国時代が好きな方にとっては目新しさの欠片も無く、つまらないかもしれません。
ですが戦国時代が大好きな方、暇な時間が有る人やこれから戦国時代について学ぼうという方、お子様には良い本ではないでしょうか。私の様に既に知っている話であろうと何であろうと戦国時代の話なら楽しめるという方がどれ位いらっしゃるか分かりませんが…
言うまでも無いとは思いますが、漫画自体の出来に期待してはいけません。
NHK「その時歴史が動いた」コミック版 幕末編 (ホーム社漫画文庫)
坂本竜馬、高杉晋作、土方歳三など、主要登場人物の気概ある生涯と時代背景が安定した描写力とともによくまとめられています。各章の終わりごとに、番外編として歴史の「もしも…」コーナーを設けているので、ただの堅苦しい学習マンガに終わらずに済んでいます。土方歳三が函館で戦死するくだりに市村鉄之助もしっかり登場するなど、通り一遍の歴史解説だけでないのが本書の魅力の一つだと思います。小泉首相はじめ現閣僚に求められる政治のセンスが、本書で紹介されている、「為政清明」政治に携わる者は私心を捨てて尽くさなくてはならないという大久保利通のモットーや、「政治はアートなり。サイエンスにあらず。巧みに政治を行い、巧みに人心を収めるのは、実学をもち広く世の中のことに習熟している人ができるのである。決して机上の空論をもてあそぶ人間ではない」陸奥宗光の言葉に表れているように思われます。