去年マリエンバートで 【スタジオ・カナル・コレクション】 [Blu-ray]
第一弾も初ディスク化の「カタリーナ・ブルームの失われた名誉 【スタジオ・カナル・コレクション】 [Blu-ray]
など豪華な顔ぶれですが、版権クリアに問題なければさらに美味しいラインアップの第二弾以降は、
「デリカテッセン」(ジュネ&キャロ)
「マルホランド・ドライブ」(デイビッド・リンチ)
「第三の男」(キャロル・リード)
「卒業」(マイク・ニコルズ)
「乱」(黒澤明)
「昼顔」(ルイス・ブニュエル)
「戦場のピアニスト」(ロマン・ポランスキー)
「仁義」(ジャン=ピエール・メルヴィル)
「恋」(ジョセフ・ロージー)
となる予定なので、こちらも楽しみですね。
ジョルジョ・モランディ-人と芸術 (平凡社新書)
この本を読むまでわたしはモランディというひとについては全く知りませんでした。
しかし、岡田さんの熱い熱いモランディへのまなざしが伝わってきて興味をそそられました。
一瞥すればどれも同じに見える作品のなかに潜むごくわずかな差異や、反復によって創造性が醸成されるという指摘は全く示唆的でした。
また、塵埃の美学もなるほどと思わせられ、モランディその人の哲学が垣間みれたように感じました。
どこかでモランディ作品展があればいきたくなるような紹介本だと思います。
須賀敦子 静かなる魂の旅---永久保存ボックス/DVD+愛蔵本
BS朝日の番組、噂では聞いていましたが、一度も見る機会がなくあきらめ状態でいました。書店で何気なく今回のDVDセットを目にした時の、奇跡でも起こったかのごとくの喜びを今でも記憶しています。今井信子さんの静かなるヴィオラの調べに映し出される映像は、まさしく想像以上のすばらしさでした。須賀敦子さんの生き方に共鳴をおぼえ、数冊の本も手にとりました。日々の繁忙さから、本のことから遠ざかっても、なぜかいつの間にか、再び須賀敦子さんの本を手にする自分を発見します。「一つの事からまた別の事へと流れつき、絶えず出来するさまざまな事どもによって、過去は鎖の如く現在へと結びついている。その鎖の端を彼はたった今、目にしたように思った。ふと鎖の一方の端に触れたら、もう一方の端がうち震えるような気がしたのだ。」チェーホフの短編にある言葉ではありませんが、須賀敦子さんの人生、静かなる魂の旅路は、同じ体感を得た現代を生きる私達に、心響く大切なものを与えてくれるような気がします。幸い、2010年秋から、新潮社発行の季刊誌「考える人」において、松山巌氏による、新連載エッセー「須賀敦子の方へ」の連載が始まりました。当分また私自身の須賀敦子熱は、続きそうです。
フレンズ(初回限定盤)(DVD付)
15歳と14歳の少女からなる7人組パフォーマンスグループの2ndシングルです。
「フレンズ」MVと「one more time」が収録されています。
友情のあり方を強く意識する時期に発売された、友人と未来とを祈るような2曲です。
それぞれが異なるダンススタイルを持ったソリストの集団であり
同じ振りを踊っている時でさえも、違った表現法が感じられます。
一つの連動した動きに、複数のダンススタイルを組み込む事が出来るのも
シンプルなヒットだけでもダンスの歓びを表せる技術と、ダンス魂がベースにあるからでしょう。
「フレンズ」は、ダンスパートと歌への振付を完全に分けて来ました。
Happinessなら、フォーメーションやシンクロや真似しやすいルーティン構成を軸にせずとも
ダンスの力そのもので、観る者に歓びを与えられます。
ダンスは音楽の添え物ではなく、歌に奉仕するだけのものでもありません。
Happinessならば、ダンスを楽曲の隷属から解放し、ダンス独自の強度を持った表現で
大衆的な支持を得るパフォーマーを目指せると思います。
ライバルに男性パフォーマーをも見据えているHappinessは、そのダンスにおいて
アジア圏における女性ダンスヴォーカルグループの基準線を引き直せます。
ダンススタイルと技術において、内的なダンス衝動の強さにおいて、ダンス観において。
「変わる事を恐れずに、ただ変わらないものを探して」
「まだ未来は怖くない、昨日なんて遠い昔さ」
海外に災害のフィルターを通して見られている日本から、清新な風を送り込めるグループです。
彼女達の年齢を考えると、これから心身共に飛躍的な成長が見込まれます。
ダンスと楽曲との関係性を含めて、彼女達の才能に見合ったプロデュースを願っています。