パヴァロッティ/オペラ・アリア大全集
若かりし頃の声から、往年の声までパヴァロッティの魅力満載!
一曲目から、感動しました。
パヴァロッティの声を聴いていると、他の方の唄に興味が無くなると言うか、、、。
ぶれることの無い低音から高音への声で、凛としたかつ温かみのある声。
多くの方に聴いて頂きたいCDです。
シューベルト:歌曲大全集(2)
このCDは9枚組みで全171曲という驚異的な曲数ある。ディースカウの表現力やムーアの伴奏はとてもすごい。DieForelleはすごい良い。元からとても良い曲をもっと倍増させてくれる歌唱力はすばらしい。ほかにも最高の曲はたくさんある。
さすらいの二人 [DVD]
戦争ジャーナリストとしての名声や、型にはまった結婚生活、そして醜い現実生活から逃れ、全く別の男になりすましてさすらいの旅を始めるデビット(ジャック・ニコルソン)。大衆が期待するような記事を書いたり、予め答えの用意されたインタビューに嫌気がさしたデビットは、愛の不毛などという勝手なレッテルをマスコミに貼られ、いつしか大衆が望む作品を撮ることを期待されるようになった巨匠アントニオーニの姿とだぶって見える。
文化革命時代の中国の裏の姿をフィルムにおさめようとしたこともある、アントニオーニのドキュメンタリー作家としての批判的な目も健在だ。デビットがなりすました人物がゲリラ組織への武器密売人であったり、追悼番組作成のためデビット自身が取材したテープを編集するシーンに、実際の銃殺を撮影したドキュメンタリー映像を使ったりしている。
そして特筆すべきは、ラスト7分間の長回しによるシークエンスだ。デビットが昼寝しているホテルの部屋を映したカメラが、窓の鉄柵をすり抜け(?)ホテル前の広場を巡回し、再び部屋の中を映し出す。何者かに抹殺されたデビットの亡骸を見た、現在の女(マリア・シュナイダー)と過去の女(ジェニー・ラナカー)の対照的な反応が印象に残る。それは過去のスタイルに別れを告げ、新たなステップを踏み出そうとしたアントニオーニ自身の姿と重なっていたにちがいない。
さすらいの二人 [DVD]
偶然の出会いと思いつきから他人に成りすまし、それまでの生活から逃げる所謂ロードムービー。プロットの背景に戦争と映像のコントラストを置くところはロッセリーニの影響下にあるアントニオーニらしい。だが男と女の出会いと別れのメイン・ナラティブ、とくに喧嘩して一度別れ、バンの荷台に佇むマリア・シュナイダーをみつめるジャック・ニコルソンの視線、は時代遅れのオリエンタリズムに逃げ込む男のそれでしかなく興ざめる。もちろんそれが線のか細い結末への伏線なのだが。
荒涼とした心象風景を北アフリカの砂漠やスペインの荒野に投影するその撮影やラストの長回しは彼の目的に対しては、当時としてはほぼ成功だろう。しかし既に21世紀のオレたちは、その砂漠や曠野にも、そこに潜む生々しい生の息吹きがそこここに潜むのを知っている。もうロマンチックな逃げ場などどこにも無い。