カール・バラー
ようやく聞けたカールの本音。
リバティーンズ崩壊以降、ダーティプリティシングスとしてアルバム2枚。
ピートが自分のむきだしの感情を歌にできるのに対して、自分の前に何層もの壁を築いて来たカール。
本来、リバティーンズ崩壊直後にこのアルバムは出てもおかしくなかっただろうに、そう出来なかったところにカールの良さはあると僕は思う。
そして、この文体でカールがようやく自身を語りだしたのは嬉しい限りだ。
もちろん、この作品はリバティーンズとはまったく違った傾向の作品だ。
今となってはリバティーンズ再結成を知っているからこそ、戸惑うほうが多いだろう。
しかし、このアルバムを作ったからこそ、リバティーンズ再結成に前向きになれたカールが想像できるのだ。
9曲目『SHADOWS FALL』にて「俺は風、お前は雨」と歌ったのが嬉しいではないか。
もちろん、双子の片割れのソロを踏まえてのことだろう。
レディングの光景を見ると尚のこと、グッと来る。