中国株は成長株の時代に
「もしもしQさんQさんシリーズ」の23冊目の本ですが、中国の経済成長が第二期に入ったところで、次の成長株は何かに力点をおいています。普通株の本は銘柄の紹介に終始し、時間がたつと古びてしまいますが、この本は銘柄の紹介だけでなく、成長株の探し方、持続の仕方の要領を書いていますから、いつ読んでも参考になります。また本書では、邱さんが中国大陸で展開している事業の内容やその進行状況、さらには、若さを保つためのアンチエイジングが書かれ、「生き方」の勉強になります。そういう意味で、この本は理財と生き方の両方に役立つレベルの高い参考書です。
Four Plays: Come Back Little Sheba, Picnic, Bus Stop and the Dark at the Top of the Stairs (Black Cat Book)
同時代に活躍したテネシー・ウィリアムズと比べると、ウィリアム・インジの戯曲は、現在再演されることが少ないし、翻訳もひじょうに手に入りにくいです。インジ作品は市井の人々の細かい感情の動きを扱っていて、派手さがないからでしょう。でも、戯曲として劣っているわけではないと思います。むしろ活字で読むとインジのほうが面白いくらいです(少なくとも私には)。この本には彼の代表作が集めてあるので、ぜひおすすめします。どれも映画化されていますから、字幕付きのビデオを先に見て、それから原書に取り組むのもいいでしょう。語彙や文体は平易なほうだと思います。