ダウランド:リュート集
ダウランドのリュート曲は哀愁があって好きです。
がなりたてないリュートの音色に癒されます。
これはオムニバスなので、数人の演奏家の方が演奏されています。
音色を聞き比べるのも楽しいと思います。
それほど一般的には(CMで使用された等)知られた曲はありません。
しかし、この値段で昔の弦楽器リュートの魅力を味わえるのはほかにありません。絶対にお買い得です。
寝る前に聴く音楽として1枚あってもいいと思います。
ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
【時間ロマンス編】
01.「商人と錬金術師の門(テッド・チャン)」過去に戻って失ったものを取り戻そうとする男の話。久しぶりに読むテッド・チャン作品でしたが面白かった。ストレートな時間ロマンス。
02.「限りなき夏(クリストファー・プリースト)」時の中に凍結された恋人たちの話。
03.「彼らの生涯の最愛の時(イアン・ワトスン&ロベルト・クアリア)」年の差カップルの話。梶尾真治の「時尼に関する覚え書」を思い出した。
04.「去りにし日々の光(ボブ・ショウ)」光通り抜けるのに何年もかかるガラス(スロー・ガラス)を扱った連作のひとつ。ガラスの厚さの単位が「光年」というこの発想がすごい。しみじみとします。
【奇想編】
05.「時の鳥(ジョージ・アレック・エフィンジャー)」歴史観光旅行の話。ただし、これは時間SFではないと思う。
06.「世界の終わりを見にいったとき(ロバート・シルヴァーバーグ)」世界の終りの観光旅行の話。これも時間SFではないと思う。
07.「昨日は月曜日だった(シオドア・スタージョン)」消えた火曜日を探す男の話。無駄に長い。ショートショートで十分。これも時間SFではない。「20世紀SF−1940年代」で読めるので、わざわざ入れることはなかったと思う。つまらんし。
08.「旅人の憩い(デイヴィッド・I・マッスン)」場所によって時間の流れる速さが違う世界での戦時中の話。
【リプレイ編】
09.「いまひとたびの(H・ビーム・パイパー)」戦場で大怪我を負い、目が覚めると少年時代に戻っていた男の話。
【時間ループ編】
10.「12:01PM(リチャード・A・ルボフ)」同じ1時間を繰り返す男の話。
11.「しばし天の祝福より遠ざかり・・・(ソムトウ・スチャリトクル)」おかしな宇宙人により1日を繰り返すことになった人々の話。
12.「夕方、はやく(イアン・ワトスン)」毎日、数百年の人類文明の歩みが繰り返される世界の話。
【飛び飛びに生きる編】
13.「ここがウィネトカなら、きみはジュディ(F・M・バズビイ)」飛び飛びに生きる恋人たちの話。SFマガジン掲載当時ならともかく、飛び飛びタイムトラベルとしては既に「酔歩する男」(小林泰三)や「タイム・リープ あしたはきのう」(高畑京一郎)とか「きみがぼくを見つけた日」(オードリー・ニッフェネガー)とかを読んでいるので、目新しさは無い。ちょっとがっかり。
一番良かったのは、04 で、
その他良かったのは、01〜03、08、09、11 でした。
04の入っている連作集「去りにし日々、今ひとたびの幻」が読みたくなりました。古本は高価です。再販してもらえればうれしいです。
意外(?)なことに、時間ロマンス編にハズレがなかったので、
この手を集めてまた1冊出すのはいかがでしょうか?
角川の和洋まぜこぜの本や、創元SF文庫のその手の傑作選よりはずっといいものができると思いますが・・・。
ハイパーアングルポーズ集
商品説明ほどではないが悪くはないというのが正直な感想。モデルさんはきれいな人。実際に漫画に使えそうな普通のポーズ、もしくは相手役との絡みを想定した実用的なポーズは少ない。
決めポーズ的なポージングを多角度から撮影しているので、アマチュアのイラストレーター志望には持ってこいかも。プロの仕事には...無いよりはあったほうがいいレベル。
書籍としてきちんとつくってあるので、買って損した気はしないと思います。
パイド・パイパー - 自由への越境 (創元推理文庫)
もしも、少し穏やかな気持ちになりたかったり、ほっとするような慰めをほしかったり、勇気を忘れそうになったら、この本が役立つかもしれない。
いかにもイギリス人らしい主人公は、こんな風に年を取れたらよいかもしれないと、理想を投げかける「大人」の人物である。
彼の忍耐強さには感服する。本当にすごい。とってもすごい。
キャラクターは魅力的で、物語は結末まで飽きさせないだろう。
この本は第二次世界大戦の真っ最中に書かれた。だからだろうか。
私は空爆にあうロンドンの雰囲気や、牧歌的な農村風景と戦々恐々と逃避する人々との対比や、そんなところに臨場感を覚えた。
こんな世情だからこそ、作者のメッセージはいまだ色褪せない。
10代の方にも読んでほしい気がした。
愛は静けさの中に [DVD]
マーリー・マトリンが実際に聴覚の障害を持っていることにより、この映画により深いリアリティーを与えている。
ウィリアム・ハート演じる主人公に、自分の胸の内をうち明けるシーンは本当に切なくなってしまう。
派手さはないが、却って個々の演技に目が向き作品を引き締めている感じです。
相手を本当に愛するとは?という事を考えさせられる作品です。