アルゼンチンババア [DVD]
原作を読んでから、堀北真希とばなな氏の対談も読んで、そして映画を見てみた。
対談の中でもばなな氏はキャラがぴったりだと絶賛していたが、
確かに堀北真希が演じるみつこはよかったと思うし、他のキャストも良かったと思う。
ただ、堀北真希はもっと体を張った演技をしなければ、憧れの菅野美穂のレベルまでは
到達できないであろうと思わされた。
やけくそになってビールを飲むシーンでは、え、なんでそこでビールがぶ飲み?っていう
不自然さが際立っていたし、あのような不良少女の役は実際にそういった行為をしたことが
無いのだろうか、いかにもといった演技だった。また本来は性犯罪者のように描かれている
従兄との関係もいいかげんだ。やらせろ、やらせないという押し問答からも緊迫した
感じが伝わって来ない。あれでは、ただのお互いに気がある若い男女の関係になってしまって
いる。そう言う所でまだ一流とは呼べない構成と演技だった。
それにアルゼンチンビルは原作では、もっとずっと汚くて臭い場所であるはずなのに
映画ではそれがただ単に「居心地の良い場所」となってしまっていたのは残念だった。
あれではドラマのだめカンタービレの野田恵の部屋の方がずっと良い。
スタッフは堀北真希が本気で嫌がるくらいのセットを用意するべきだったと思う。
それにしても原作も良いし、全体的には良い映画のはずなのにどうもブラーが
かかっている気がする。単調というかつまらない雰囲気である。
もっとスパイスを加えて、下妻物語くらいの映像や音楽の効果も加えたら
きっと映画の主題である「生と死」についての考え方というのもはっきりして
くるのだと思う。
宮崎駿とジブリがこの原作をアニメ化したらきっと凄い大作になってしまうの
だろうなと思えるのが残念で仕方が無い。
それくらいこの実写映画は平凡である。
オーシャン・サイド
オーシャン・サイドはそれまでのアイドルのアルバムの概念を大きく変えた作品だ。それまでは下世話な歌を下世話に歌うというのがアイドルのLPの定石だったが、オーシャン・サイドはまったく違う。林哲司が全曲の作・編曲を担当、みごとなシティー・ポップスに仕上がっている。これ以降のアイドルのアルバムの質を向上させる起爆剤となった。菊池桃子のアルバムだが、変な言い方をすれば、ボーカルが菊池桃子というアイドルだったということが過小評価の原因になっているという罪な一枚である。
Kitchen
「キッチン」は大好きな作品なので、どんな風に英訳してあるのか興味があって読みました。短いセンテンスでリズム感のある英訳は、シンプルで透明感のある原作の雰囲気を醸し出しています。でも、たまに「この単語の英訳はこれでいいのかしら?」と思う箇所がありますが、こうした比較も翻訳本を読む楽しさのひとつなのでしょう。難しい単語は使っていないので、読み進めるのに苦労することはないと思います。時々出てくる料理の名前をなんて訳しているのかチェックするのも面白いですよ。
ホ・オポノポノ ライフ ほんとうの自分を取り戻し、豊かに生きる
最初の投稿: 2011/3/3 8:40 PM JST
カーテンさんのコメント:
私は、今回のホオポノポノの本は、今までよりすごく理解しやすくて一番すきです。最近、ホオポノポノで自分のクリーニングがうまく行っているのか行き詰っていましたが、KR女史が一つ一つの状況や場面を分かりやすく御自身の日々のクリーニング方法を説明して下さってすごい分かりやすかったです。それと40年クリーニングしているKR女史でさえクリーニングの気づきがあったり、すごく身近に感じました。今までクリーニングをしてきて、最近、行き詰ったり悩んでいる方は是非読んでほしいです。私もまた新たな気持ちでこのままクリーニングを続けていけそうでワクワクしてます。
The Ig Nobel Prizes
1991年からやってる、由緒正しいアホな賞だ。例を挙げればいかに馬鹿馬鹿しいかわかってくれよう。
◎ダッチワイフを介在した淋病の伝染について(医学賞)
◎ゴルバチョフが反キリストでない確率の算出(地獄についての専門的研究に関する受賞)
◎ミステリー・サークルの発生と謎(アートヤその解釈に関わる受賞)
◎スパム・メールの父(文学賞)
などなど。経済学賞も、「リスクを引き受けないとしたロイド(英国保険会社)の投資家」「世界的な経済の崩壊を防ぐために、充分な数の本を売った(下巻に収録)」など散々だw
馬鹿馬鹿しい本を薦めやがってチキショウと思ったあなた。たとえば「強迫観念症と恋愛とは、生理学的に区別できない」という主張があったとしよう。そこから「ああだめんず/さげまんにひっかかっているのかもしれない」と自分を冷静に見つめ直す視点を取り戻すもよし、「生体反応を超えたところに人間を理解することがくるんだ」と学術的に調べるもよし。受賞した研究の背景に、意外な社会問題を垣間見ることもできる。
多様な楽しみ方ができるはず。