遠い空の向こうに
「本当の話」ほど感動するものはありません。どんな逆境であっても夢を実現しようと努力すれば、手をさしのべてくれる人もいれば、理解してくれる人もいる、とこの映画は訴えかけてきます。原作の「ロケットボーイズ」も読みたくなってしまいます。この映画の最後にながれる実際の人物の古いフィルム観ると、さわやかな感動とともに涙があふれてきました。又、特典映像でも実際のホーマー・ヒッカムが語りかけてくるので、より感動的でした。
遠い空の向こうに [DVD]
この町を出てフォン・ブラウン博士とロケットを作りたい。
そんな「夢」に向かって、失敗を繰り返しながらもロケットを作る少年とその仲間達。
その息子を信じる母と、炭坑での仕事に誇りをもつが故に息子への理解を示さず互いに反発してしまう父。
ロケットという一つの目的にたくさんの人が協力してくれ、やがてはどこかバラバラだった「家族」が「絆」を取り戻す。
そんな「真実」のストーリーだ。
普段、映画を見ても全く泣かないような自分が、恥ずかしながら鼻水まで流して見てしまった。
こんなにいい映画が、なんでこんなにも知名度が低いのだろうか。
国内の映画批評サイトでは高い評価を得ているにも関わらず、日本では一般にはほとんど知られていないし、そもそも国内向けのDVDの入手が現在非常に困難な状況だ。
隠れた名作にしておくのはもったいない、もっと一般にも広めてあげたい。
そんなことまで思ってしまう。
ぜひ友達に紹介してほしい映画だ。
ヒストリー・オブ・ロックンロール コレクターズBOX [DVD]
昔ビデオで出ていたもののDVD化されたもののようだ。全10巻で売っていたもので、ロックンロールの創世記からMTVのスター達までの歴史である。ロッキンオンの渋谷陽一が日本版のアドバイザーとして参加していた。映像も貴重なものが多く、その当時とても興奮しながら見たものだ。絶対に買っても損はしないものだと思います。面白いし、かっこいい映像満載です。演奏もインタヴューもいいです。
ちなみにビデオのときの全10巻のタイトルは、
1.ロックンロール誕生(すべてはここから始まった)
2.グッドロキントゥナイト(第一世代のロックンロールスターたちロックンロールは反抗のシンボル)
3.ブリティッシュバンドのアメリカ上陸(マッシュルームカットのロックンロール革命)
4.プラグイン(時代は変わるフォークロックの登場)
5.ザサウンズオブソウル(モータウンサウンドソウルの黄金時代)
6.ウッドストックジェネレーション(サイケデリックとウッドストック)
7.ギターヒーローズ(エレクトリックギターがロックを爆発させた)
8.華麗なる70年代(カラフルでパーティな10年)
9.パンクロックの破壊と蘇生(ロックンロールを取り返せ)
10.MTVが生んだスターたち(ラップヒップホップミュージックビデオが生み出した世界)
TIMEやLIFEがもっている貴重な映像なので、今までだと見れなかったような映像も在ったので、面白かったです。値段も安くなっているのでかなり手ごろです。
遠い空の向こうに [DVD]
お涙頂戴、のような映画では決してないのですが、
押し付けがましくなく常に1歩引いた控えめな視点で気持ちよくストーリーが流れていきます。
最後も劇的な感動が訪れるのではなく、気持ちいい風のような終わり方で、使い古された言葉ですが何度も見たくなる映画です。