廃道をゆく3 (イカロス・ムック)
やはり見てみたいという好奇心が勝って買ってしまいました!? 私的には元湯林道に引かれました。霧がかかっているようで薄暗い所が不気味ですね。私の住んでいる隣の市のはずれにある林道も夏はこんな感じです。一人では嫌ですが、また行きたくなるのです。その道には『警笛鳴らせ』や『熊に注意』の看板も立っています。酷道、廃道つながりでコメントしてみました。
中国共産党 支配者たちの秘密の世界
仕事柄今まで中国共産党に関連する書物を数十冊は読みました
本書を読む前は知ってることも多いいであろうと思い期待は
してませんでした
しかしこの本は今までの書と違い、中国共産党の本質を
鋭くえぐり出しています
既読の中国共産党本と本書の違いは、本書が【内部ルポ】ともいえる
濃い内容であるのに対し既読書は【共産党紹介】といった
具合で雲泥の差がある
堅い内容で最初は少し読みにくいですが慣れてくると内容にぐいぐい
引き込まれてしまいます
中国ビジネスに携わってる人は中国を理解する上で様々な本が出ていますが
本質をとらえるのなら本書最適です
中国に興味がない人でも今後嫌でもつきあわざるを得ない隣人に対して
理解を深めるのにぴったりです
今年に入って呼んだ中国本ではダントツに優れている良書です
作者が外国人ということで反って日本人のよりもフラットな目で
見ることが出来たのも原因かもしれません
少し値段が高いので星4つにしようと迷いましたが内容のすばらしさで
星は文句なく5つです
絶対に損はしないと自信を持ってお勧めできる良書です
定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)
あまりにタイムリーな文庫化に、一瞬疑いを抱いてしまいましたが。
恐ろしいほどの偶然。
この時期に、文庫化だったというこの偶然…。
なんということでしょうか。
とにかくこの本を読めば、バッシングオンリーな姿勢に、恥じ入ること間違いなし。
疑いもなく「定刻発車」を安穏と享受していたわけです、私たちは。
江戸時代まで遡っての「定刻発車」解析ぶり、
鉄道の「これから」にも期待をかける著者の姿勢、
オタッキーではなく、いい距離置いての「愛」を感じます。
自己ベスト-2
以前からのファンだったら分かると思いますが、そうでない人にとってタイトルを見てパッと曲が思い浮かぶものが、前回の自己ベストよりも断然少ないです。
自己ベストを出すまでの間と、自己ベストから自己ベスト2を出すまでの間の楽曲の数が違いすぎて、今回はファン以外への訴求力が薄くなった気がします。
それと、他アーティストへの提供楽曲のセルフカバーなんかも入っていれば面白かったかな、と思います。
アライブ-生還者- [DVD]
雪山に墜落した飛行機から、二ヵ月後に奇跡の生還を果たした
30年ほど前に起きた、実在の出来事をもとにしたドキュメンタリー映画です。
実際の遭難者のインタビューと、事のあらましを断片的に描いた再現映像
この二つが絡み合いながら物語りは進みます。
遭難者(生還者と言ったほうがいいのかもしれませんが)
彼らのが語っている場所は、おそらく遭難現場です。
遭難現場を訪れ、そこで、生還者同士、あるいは生還者の子供たち、
さまざまな相手へ語っている姿を、カメラが収めています。
ただあくまでドキュメンタリーですので、映画的な演出は皆無で、
事実のみが、時系列に沿って淡々と語られていきます。
出来事自体は知っていましたし、雪山でなにがあったのかも知っていました。
ですがそのことについて、実際の生存者が自分の口で語るのを聞いたとき、
そのあまりの重さに、釘付けとなりました。
文字で見ただけの知識と、生存者から語られる言葉とでは、
重みがあまりにも違いすぎます。
一番印象に残った部分を言葉にして、タイトルを書こうと思いました。
しかし、言葉がありません。
面白いとか、すばらしいとか、感動的であるとか、衝撃的であるとか、
そのような形容詞を用いる事自体が、失礼であると感じました。
とにかく見たままを受け入れ、そしておのおのが感じ取って欲しい。
そうとしか、書けません。
生存者や救助者たちの語る言葉の端々から垣間見える表情、
特にあの目、彼らの眼差しが心に焼きついて離れません。
目は口ほどにものを言うといいますが、
まさにその言葉とおりのものが、この映画にはあります。
かれらは多くのことを言葉で語っていますが、
語りきれないさまざまな感情や思いが、あの眼差しに現れていたように思えます。
ラストで、生存者と遺族のご子息が遭難現場で語り合うシーンがあるのですが、
その場での遺族の言葉には、涙がでました。
事件の当事者でなくとも、胸を突く言葉です。
そして、エンドロールへとブラックアウトする直前、まさにラストですが、
生存者のひとりが、30年前の遭難現場で、そこの雪を食みながら、
とつとつとこれまでの思いを吐露します。
その姿、その言葉が、見終わった後もずっと胸に残っています。
静かな余韻が残る、良質のドキュメンタリーだと思います。