GANTZ/MINUS (JUMP j BOOKS)
この小説版ガンツでも、漫画版と同じくハラハラさせられる。主要キャラといえども容赦なく死んでいく。
それとは別に本編でお馴染みの西や和泉の過去が暴かれているのが非常に良い。
残念な点は、文体が少し稚拙に感じられたことだ。経済や政治の読み物か昔の文学作品や池波、司馬文学といったものばかりで最近の小説を読むことがあまりないので、そう思ってしまうのか。
またミッション数が案外多くて良かったのだが、たった200余ページしかないのでいちいちのミッションが短くなってしまっている。どうせなら上・下巻くらいの規模で描いて欲しかった。
幕末機関説 いろはにほへと 巻の四 [DVD]
Gyao似て好評配信中のアニメ「幕末機関説 いろはにほへと 」の第一巻です。
第一話特に必見です。続きが見たくなります。動きのある絵に物語にぴったりな音楽。サントラも出たら買いですね。この秋一番ハマッテルアニメです!!
EMOTION the Best 幕末機関説 いろはにほへと DVD-BOX
まずこの作品は幕末を舞台にした本格アクション時代劇です。基本的には史実どうりにストーリーが進んでいきますが、要所要所にオリジナルの
設定や派手な演出を加えており和風ファンタジックな作風に仕上がっています。
なんと言ってもこの作品の魅力はその世界観と幕末という時代に生きる人々の描写にあるかと思います。和と洋が入れ混じった街並みや情景は浪漫が
あふれます。維新志士に新撰組、そして諸外国の脅威とまさに日本が激動としたこの時代は胸が熱くなります。
そしてこの作品は、「芝居」という要素をコンセプトの一つとして取り込んでいます。こういった要素を取り入れている幕末ものの時代劇は他にはない
ので、とても斬新ですね。それと物語の山場に「芝居」を利用した面白い仕掛けもあるので是非見てもらいたいです。
そしてキャラについてですが、主要キャラのビジュアルはかなり格好良くデザインされているのでみんな画になります。内面的な部分も主人公は宿命を
背負い、その他のキャラもそれぞれに尽くすべき忠義と信念がありとても魅力的です。
ストーリーについては前述した通り史実をベースにつくってあるので、歴史や幕末ものの時代劇が好きな人ならさらに楽しめると思います。その他には
主人公とヒロインの女の子との関係も微笑ましいです。特にヒロインが主人公を一途に想う姿は可愛かったです。
最後になりますが、音楽、ストーリー、キャラ、映像と総合的にレベルの高い作品だと思います。その中でもOPアニメーションの流れるような作画と演出
は一見の価値有りです。