しにがみのバラッド。 (電撃文庫)
死神なのに真っ白い服を着ているモモと、その使い魔である黒猫ダニエル。
これはそんな彼らと、彼らが携わる人間たちとの物語です。
文章は詩的な表現が多く取り入られており、美しく儚い世界が表現されています。
こういう形式が苦手な方だと読みにくいのかもしれませんね。
ですが短編なのであっさりと読めるのがポイントかと。
泣ける、というほど切ない訳ではない。
ちょっぴり悲しくて、だけどどこか優しい。
何故か続きをついつい買ってしまうような、そんな不思議な魅力のある作品です。
しにがみのバラッド。リバース。 (電撃文庫)
この本はしにがみのバラッドの新シリーズではなく、今まで文庫に収録されていなかった短編集の詰め合わせです。(DVD特典など)なので目新しいの話はありません。書き下ろしなし。七草さんのカラーイラストにも期待していたのですが、表紙のモモ意外は特にイラストはありませんでした…(DVD特典のイラストなど昔のイラストもある)モノクロイラストはまあまあと言った所です。本編が進むわけではないので本編を期待している方はご検討の上にご購入を。
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死神というと、皆恐れて敬遠してしまうのが当たり前。しかし、こんな死神だったら一度は会ってみたいと思う。死神番号「Aの100100号」のモモは穏やかで優い女の子ではあるが、死神でもある。命を終えた人々の魂を天国へ届けるのがモモの任務。本当はそれだけに専念していればいいはず。でも優しい彼女は、それだけでは満足せず、ついそれ以上のおせっかいをやいてしまう。相棒の魔界猫ダニエルに小言を言われながらも、モモは思いを残したまま去っていった魂と残された人々との間に触れ合いの場を設けてあげる。悲しみにくれる残された人々は去って行った人々の人生の意味を知り、また自らの人生の意義を見つめ直し涙する。それを後ろでそっと見守るモモの目にも涙が光る。
人の命を奪い、そして天国へといざなう。嫌われてもしかたのない損な仕事。それでもモモはその仕事を着実にこなす。でも、彼女はただそれを機械的にこなすのではない。人生を終えようとしている人は皆、モモの優しさにふれ安堵しながら天に召される。天に召される人々は大丈夫。なぜなら、これから新しい世界が待っているから。問題は残された人々にあるとモモは思い、皆を気遣う。そんなこと本当なら死神の知ったことではない。でも、遅かれ早かれ残された人々ともモモはかかわることになる。この人たちの魂をいずれは迎えに来なければならない。だから彼女はすべての人々に幸せであってほしいと望み、満ち足りた心のまま天に召されてほしいと心から願う。これはそんなモモの思いやりの物語でもある。
死という一大事件がテーマの深刻な話。でも、これは全ての人に訪れる現実の話。誰でも愛する者に先立たれ、誰でも愛する者を残して先立たねばならない。それは動かしがたい真実。でも、モモのまわりには絶望とは程遠い柔らかいオーラが満ちている。去りゆく魂と残された人々にとっての明日へとつながる希望の光が満ちている。望みを捨てずに、愛の力を信じて、温かい涙を流しながらモモはおせっかいをやきつづける。けっして強制することなく、自分たちの力で答えを見つけられるように彼女は人々を導いてゆく。これからしばし生を謳歌していく人々が、今は亡き愛する人々の生きてきた意味と、自分の人生の意味をしっかりと見つけられるように。
これは、それ以上の話でもないし、それ以下の話でもない。でも、それだけで十分。生きることの意味。命の輝き。愛すべき死の天使モモが、かけがえの無いことを教えてくれる。これはそんな泣き虫な死神の宝物のような物語。
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2巻とてもよかったです。第三話がとてもオススメです。親の再婚で、妹ができた女の子の話です。三話だけでも見て欲しいくらい。私はこの話が気に入っています。とても良かったと思う。この話だけでも一本の映画にできるんじゃないかと思うくらい。死神が連れていく少女の話…でもそれ以前に、「姉妹」の絆が感じられる内容でした。三話オススメです!!四話は、「水のないプール」で原作でも印象に残っている話です。最初のピラニアのCGは要らない気もしますが…(“ピラニア”の一言で充分伝わります)。
何気に出てくる男の子は毎回かっこいいし、女の子は可愛いので、そういった所も見所かも?
メイキングもあります!!三話、四話のメイキングです。途中でダニエル役の里琴ちゃんが見せる『変顔』は面白かったです(笑)笑っちゃいます☆里琴ちゃんメイキング見てるとすごい明るくて楽しい子なんだなぁって伝わってきます。
最初はこのドラマを見てモモにびっくりしちゃうかもしれないけど慣れるとストーリーとかに集中できます。林明日香さんの描く漫画版や、原作の小説、アニメ版なんかとも見比べるとまた違っていて面白いかも。モモは原作だともっと幼げな雰囲気ですが。