ブロードキャスト・トラックス 毎日放送(MBS)編
You Tubeで見ることで我慢してきた「野生の王国」の初CD化などは、まさに待ち望んでいたものです。
それだけでもありがたいのですが、他の方が書いておられるように、やはり詰めが甘いとしか言いようがありません。
個人的には「真珠の小箱」の中途半端なフェードアウトにセンスのなさと雑さ、愛情不足を感じます。
これらがCDになって世に出た価値だけでも価値があるのでしょうが・・
華ヤカ哉、我ガ一族(通常版)
このところの乙女ゲームは、シナリオやシステムの真新しさに欠け、
レーティングBクラスの作品にいたっては「物足りないにも程がある」というレベル
だったように思えます。
こちらの作品も発売前まではあまり興味を持ちませんでしたが、高評価のレビューを見て試しに購入。
結果、出来の良さに悶絶しました。
同社オトメイトの人気タイトル、「緋色の欠片」「薄桜鬼」のどちらもやりましたが、
個人的にはどちらにも負けてないと思います。(というか、本当にオトメイトの作品?と疑いたくなる良作です)
ゲームを終えた後に残る余韻は、今までの乙女ゲームの中で上位に当たるものでした。
丁寧に作りこまれたストーリーはもちろんのこと、この手のゲームに欠かせないのが感情移入!
立ち絵状態の目パチ口パクは今や珍しくもないのですが、背景がとても丁寧に作り上げられています。
流れる雲、瞬く星、冬の白い息。そして、感動したのは「花火」でした。背景に打ち上げられていく
花火の色に合わせて立ち絵の陰影が彩られます。まさに、実空間で花火を背にしている情景そのものです。
止むことなく画面の中に流れ続ける時間に、本当に相手と一緒にいるときのように時間の経過を感じることができます。
そして、BGM。お見事です!
ゲームの発売からほどなくサントラが発売されるのを知って、ゲームの当たりもわからないのにサントラ発売?と
思いましたが納得です。
ストーリーと感情を最高潮まで盛り上げてくれる音楽は、かなり力が入っています。
クライマックスでは音楽の使い方が最高です。そしてエンディングの作り上げ方。
個人的にはOPよりED(GOOD END)の曲のほうが好きです。(BAD ENDはまた曲が違います)
時代背景上、甘い台詞やイチャイチャスチルは多くなく、決して糖度は高いほうとは言えませんが、
切ない展開と声優陣の好演、ストーリーを盛り上げる音楽が合わさって胸が締め付けられました。
キャラによっては、最後もうちょっと盛り上げてほしかったと思うものもありましたが、
GOOD END迎えた後の余韻はどれも素晴らしいです。
欲を言えば、皆さんも書いているロードの時間が気になることと、個人的にはスチルの主人公が可愛くない…と
思えてしまったことですね。
キャラたちもスチルより立ち絵のほうがグラフィック的には素敵な気がします。
・・・ともったいないところもありましたが、久々に満足感をいただけた作品でした。
華麗なる一族 DVD-BOX
驚きです。キムタク主演のただのドラマではありません。脇役?もみーんな主演並みの俳優、女優陣!(^^)!豪華で見ているだけでも楽しめてしまいます。
時代は昭和40年代の設定。この設定も新鮮で第一章からぐんぐんひき込まれます。
大物俳優人の中、キムタクが堂々とそして自然に鉄平という万俵家の長男(これが一族の展開の鍵となる)役をこなしているのには、脱帽ですね。華麗なる一族の中に彼のような人間味あふれる人がいるとホッとするのも今の時代のせいでしょうか?
キャスティングが良いのか、演技が素晴らしいのか、とにかく 華麗なるドラマです。
ストーリーは華麗な世界とは程遠い険悪な親子関係、一族関係その展開から目が離せません。
愛人役の鈴木さん、名演技です(^_^)
華麗パンまで発売されてしまったというこのドラマ、DVD化されたら特典映像も入るのでしょうか?早々にレビューを書いてしまいました。これからの展開が楽しみですがすでに☆五個!!華麗なる一族というロゴ入りパン、発売直後に食べました。味は普通のカレーパンですが不思議と豪華に感じましたよ。!(^^)!木村君も撮影後、お持ち帰りしたそうです。
華麗なる一族〈下〉 (新潮文庫)
やはり父、大介の野望は家族までも壊してしまうのだろうか?親子と言うよりも、祖父、敬介への嫉妬がかなり強いように思われました。銀行再編への熱意と言うよりも閨閥の持つ因縁のようなものを感じさせられます。結末は・・少し悲しくむなしい感じがしました。
華麗なる一族〈上〉 (新潮文庫)
これは山崎豊子氏の小説で、主人公が悪いほう(ピカレスク小説)の分類になる。(他には『白い巨塔』『女系家族』などがそれ)
主人公の万俵大介のエグさには、長編小説を付き合う読者としては辟易せざるをえない。ふつう悪党の小説を楽しむ時は、その悪党ぶりの痛快さを味わうのだが、本作で万俵が叩きのめす相手は、血を分けた長男なのである。これがまた、どこに父親の血を引いているのかと思うほどの正義漢で純粋だから、父親にやっつけられていく様は見ていて辛い。ストーリーはスピーディーに進むので読みやすいが、銀行の複雑な仕組みは素人にはやはり難しかった。
また、娘が一子、二子、三子と単純な名前で出てくるものの、二子ちゃん以外はあまり活躍の場がない。せっかく『華麗なる一族』ならば、女性陣にもがんばってほしかった。
とはいえ、本当に面白いので5つ★です。