Transformation
ジェフ ベックのライブ映像を偶然見ていて、ええ、やられましたとも。
ソロパートを弾き終えた時の彼女の「どや顔」&「笑顔」に。
皆さんの様に薀蓄は全く語れませんが、単純にベースを弾くこの小娘wの格好良さにシビれました。
最近ではエスペランザを良く目にし耳にしますが、何と云うか…タルの方がカジュアルとでも言うのかな?うん、取っ付き易い空気があって好きです。
いや、エスペランザのシックな「大人感」もそれはそれで好きなんですけども。
・・・ね、シロートの感想で、本当に、なんともかんとも。
2009年の7月にニューアルバム作りに着手、と彼女のサイトに書いてあったのでそろそろなのかな〜?
楽しみです。
トランスフォーメーション
2006年5月30-31日、ニューヨーク、ライト・トラック・スタジオで録音。タル・ウィルケンフェルドの1stリーダー・アルバム。彼女の才能に驚いたのは最近のジェフ・ベックのライヴだった。このタル・ウィルケンフェルドのジャコばりのフレージングの創造力と光り輝くオーラに一発でノックアウトされた。彼女はオーストラリア出身の21歳で、ベース歴はわずかに4年。ベックはここぞというソロを全部彼女に振ってしまう。それを彼女は驚くようなフレージングで返す。ぼくはライヴでベックが笑ったのを初めて観た。
このアルバムは組んでいる面子もスティーリー・ダンのツアーに『同行していた』ギターとドラム、18才でジャズ・メッセンジャーズに『参加した』ピアノとそれなりのキャリアはある連中のだろうが、彼女のベースのフレージングを『濁さないでくれ』と言いたくなるくらいのレベルである。特にサックスが劣る。ここにボブ・バーグのテナーがあったらどんなに凄いアルバムに仕上がっただろうとかやはり思う。
全7曲が全て彼女のオリジナルにして、アレンジもプロデュースも彼女。その上美人。久しぶりに現れた『天才』だと思う。ライヴでベースを弾く彼女の魅力に是非とも触れて欲しい。日本盤が出るのが遅すぎ。
ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラヴ [DVD]
大げさでなく何十回、いや何百回観たか分かりません(笑)全く飽きません、観るたびに発見があります。
全体の素晴らしさについては皆さんが仰る通り、完璧です。いや、正確に言うと完璧じゃないんです。でもそこが素晴らしいんです。
ちょっとしたアンサンブルのズレ、ベックのミスタッチ・開放の音・押弦が弱くて音が出ず・アーミングによる他弦の振動音・思ったよりビブラートが伸びず、早めに切り上げる、等々…まだまだ何かしらあるでしょうが、これらがこんな綺麗な音・画で尚且つどアップで拝めるDVD、この世で一枚、他には無いでしょう。
プレイヤーではなく、ギターの息遣い・声(音ではなく)が聞こえてくるようです。文字通り、ギターが歌ってます。
"哀しみの恋人たち"のベースソロの後のギターソロの出だしの音色はたまりません。タル嬢が"どう、すごいでしょ?"というような表情を見せ、まるで父親(祖父?)が娘(孫?)に、"よくやったゾ"とでも言ってる様な優し〜い音です。
クラプトンと競演の日に観に行きましたが、もしかしたらそれよりこのDVDを観るほうが価値があるのかも、と思ってしまいます。アリーナで生で観るより生です。会場の影響でしょうか。
最初ヴォーカルいらなくね?とか、選曲もアレが入ってないとかアレが聞きたいとか僕もあったんですけど、全く問題無し!!これで"PEOPLE〜"がロッドだったら昇天でしょう。個人的にはクラプトンの登場はホントのオマケに過ぎない気がします。それほどスゴイっすよ、このDVD!!
とにかく、一時停止・途中退出・スナック菓子厳禁(酒・煙草は許す)、携帯の電源を切って部屋を暗くして、トイレを済ませてからタップリ夢の世界を堪能しましょう。
以前にチープなレビューを載せてしまったので、改めて。