あふがにすタン
表現こそ萌え系4コマという手法ですが、資源や気候にも恵まれない上、近隣国などの紛争で悲惨な歴史をたどったアフガニスタンという国を知るための手がかりとして、非常によい本です。
一見、4コマとしての笑いを取るような表現でも、実はその裏には実際に起きた事件や紛争の意味があったりと、奥の深い作品です。
世界には、こんなにひどい状況の国がある、ということを知るためにも、多くの人に読んでほしい1冊です。
スタイルは、見開きの左ページに4コマが1本、右ページにその解説と作者コメントが大きめの文字で書かれています。
解説やコメントにふりがながなく、また表現がやや難しい等、読者層は中学生以上を想定していると思われますが、学校図書館や公立の図書館にも備えてほしい、異色の作品です。