さよならをもう一度―自選恐怖小説集 (角川ホラー文庫)
最初の「旧友」を読んで,あれ読んだことがあると思って,
初出一覧を見たら,6作品中3つが既に単行本になっている。
旧友:行き止まりの殺意
いなかった男の遺産:小説宝石1990/12
駐車場から愛をこめて:真夜中のための組曲
怪物:野生時代1992/2
善の研究:駆け落ちは死体とともに
さよならをもう一度:書き下ろし
旧友は少し怖いが,怖さもいろとりどり。
書き下ろしもあるので,読んで損はないが,
買うか,借りて読むかの判断は,借りて読んでからでもよいかも。
さよならをもう一度 [DVD]
ようやく日本でもDVD化され、嬉しいです!
バーグマンは、もう若くない中年女の悲哀を好演しています。
映画の主役はバーグマンですが、この映画はトニー・パーキンスのベスト・アクトだと思います。パーキンスの映画はサイコ以外もいろいろ見ましたが、これが一番良く、精彩を放っています。この役で、カンヌで受賞しました。
モンタン演じた不実なロジェは、サガンの別れた夫がモデルでしょう。
女性が作った女性のための映画。50年前のパリの光景も楽しめます。
パーキンスの若い頃の映画は日本ではほとんど商品化されていないので、日本でも他作品のDVD化を希望します!
GOLDEN☆BEST 本田路津子
本田路津子というフォーク歌手を知らない人も多いと思う。1972年のNHK連続テレビ小説「藍より青く」の主題歌「耳をすましてごらん」で、12月の紅白に出場。「藍より青く」はテーマ曲だが、このCDには彼女の歌が入っている。
DISC 1は彼女のオリジナル曲集。「秋でもないのに」「風がはこぶもの」「一人の手」はどこかで聞いた人も多いと思う。
私のおすすめは上記以外では「家路」「エレス・トゥー」「手紙」といったところか。
DISC 2は当時のフォーク名曲集で、有名なものばかり。こちらの方が知名度は高いだろう。
同じくおすすめは「あの素晴らしい愛をもう一度」「誰もいない海」「サルビアの花」。
彼女の「クリアな歌声」は初めて聞く人でも魅了する。歌詞は少々古くさく感じる人もいるだろうが、それを差し引いても、誰にでも勧められる「名盤」である。
追憶 もういちど逢いたい・・・ [DVD]
ミュージッククリップ集なのですが、一曲一曲のドラマが本当にすごく良く、かなり長めに丁寧に作られているので、一曲聞き終えた時点で映画を一本見終えたような感動と余韻に浸れます。セリフはほとんどないのに、観ているだけでストーリーがとてもよく分かる作りになっているのは、さすがです。
これより後に作られらクォン・サンウ主演の『クリーナー プロジェクトX』。あれも音楽と映像を融合させた画期的な作品と謳われましたが、観ていて物語がよく分かり少しも飽きさせないという点では、こちらの『追憶』のほうがよく出来ていると、個人的には思います。
このクリップ集のすごい所は、なんといっても出演している俳優の層の厚さでしょうね。ドラマや映画で観た事のある若手の俳優さんが数多く出演していて、その華やかなことといったら!ここでは、映画ではなかなか共演しないような男優女優が思いがけずカップルを演じていて「えっ、あの人とこの人がキスシーンを?!」なんて楽しいサプライズもあったりします。
そして、舞台を日本の北海道や香港、アメリカなどに設定した物語ではそれぞれ海外ロケを敢行していて、スケールが大きい!本当に映画のようです。
ドラマの内容としては、幼い頃に別れた幼なじみとの再会、交通事故、病気、記憶喪失‥など韓国映画お決まりの似たようなシチュエーションが多いのですが、一つ一つの完成度が高い作品群なので、これは一本ずつ大切に丁寧に観るべき価値、大です。
余談ですが、字幕に日本語だけではなくハングル表記やその読み方、英語や中国語(しかもちゃんと簡体字)までもがあるところが、語学学習者にとって非常に有り難い、親切な商品となっています。