最新気象百科
「百科」となっていますが、系統的に入念に編まれた気象学のとても良い教科書です。
数式をつかわずに、概念をこれだけ深く掘り下げた本は、私が知っている限り、日本に類書がありません。
気象の事例が北アメリカ大陸であることだけが、日本の気象予報士など目指している人にはマイナス要因かもしれませんが、海外の気象について詳しい本を見る機会はすくないですから、かえって新鮮だったりもします。解説のされ方も、日本の気象学の教科書とは少し違う観点を感じるところが多々あり、新鮮です。
値段は高めですが、何度も開いて読み直していますので、じゅうぶん元を取っている感じがします。
日本でもこのような教科書があるべきですね。
オルケスタ・ティピカ・ビクトル・ベスト・セレクション
いろんな個性をもった楽団のタンゴ演奏を聴くのも、それはそれとしての楽しみがありますが、屈託なくゆっくりとくつろぎたい時、郷愁を誘うサウンドがこの楽団の良さじゃないかと思います。録音は今から7~80年前のものですが、なにか当時のブエノス・アイレスの古き良き時代の香りが伝わってくるみたいです。曲としては「ばかな女」「フリアン」「さらばブエノスアイレス」が特に良かったなー。プグリエーセの名曲「想い出」は唄付きのは初めて聞きましたが、今一つ・・。やはりサビの部分は、インストで聴いてみたかったです。
DXアンテナ 自立スタンド MHF-500
結構大きいです。
使用目的を果たせない商品ではありません。
あえていうなら
軽すぎるので完全放置出来ない場所には置けません。
アンテナスタンドですが接触すれば即ズレて
再度調整を強いられます。
強風、紫電、紫電改 (世界の傑作機 NO. 124)
世界の傑作機2008年1月号No124、強風・紫電・紫電改の特集です。
主役は紫電改ですが、強風と紫電もバランス良く採り上げられています。旧版は野原茂氏の独壇場でしたが、本書では秋本実氏や渡部利久氏をはじめ、多くの方々が仕事を分担する形に改められています。また、空戦フラップや誉エンジンなどの、技術的な解説に紙数を割いています。他に南レクの紫電改、米国に現存する強風と紫電改のカラー写真、試製紫電の珍しい写真なども掲載されています。紫電一一型が一機も現存しないのが残念です。
20世紀の音楽遺産~軍歌(2)IMMORTAL WAR-TIME SONGS
超優良、とはまでは行きませんが、
優れた軍歌のCDであるといえると思います。
軍歌CDを買い始めて、3枚目、4枚目ぐらいで買うと良いです。
優れているわけは、「戦前録音と戦後録音」、「良質音源と劣悪音源」、
「有名曲とマイナー曲」がそれぞれ混交されて収録されているものの、
全体として優良な音源が多いからです。
特に優良な録音としては、
「日本海海戦」「橘中佐」「如何に強風」「艦船勤務」「陸軍士官学校校歌」。
すべて戦後録音ですが、原曲のイメージを損なわない、
優れた録音であるといえます。特に「陸軍士官学校校歌」は秀逸。
他にも「江田島健児の歌」は全番を歌い上げている点で評価できます。
逆に劣悪なものとしては、
「血潮と交えし」「上村将軍」「ブレドウ旅団の襲撃」。
曲名としてはマイナーであり、そこに収集家は引かれるかもしれませんが、
これらは元軍人のアカペラによる戦後録音です。
アカペラというと聞こえはいいかもしれませんが、
実際は聞くに堪えない素人の合唱に過ぎません。
どうしてこんなものが収録されているかというと、
昔キングがこのアカペラだけの軍歌集を出したのですが、
それがおそらく売れなかったので、ここに曲目をうめるために
出てきてしまった、というわけです。いわば不良債権ですね。
それ以外の曲は標準的なものです。
あと、「星落秋風五丈原」は、諸葛亮を題材にした土井晩翠の
かなり長い詩の一部に曲をつけたもの。
詩自体は難解な字句の連続ですが、
三国志がお好きな方は楽しめる曲です。