憎いあンちくしょう [DVD]
浅丘ルリ子が奔放大胆才気溌剌、大活躍。
強烈な魅力を爆発させる。
他方、道徳的保守性、尽す女も、微妙に演じ、
戦中族の複雑な精神構造を表現している。
描かれるマスコミのエゴは時代を超越する。
道々の風景は日本の高度成長の凄まじさを実感させる。
ガソリン30リッター1700円場面より。当時の初任給18000円。
石原裕次郎はジョンウェイン的逞しさに溢れ、
高度成長期の日本がひしひしと感じられる。
橋本國彦:交響曲第1番/交響組曲「天女と漁夫」
西洋音楽の歴史を振り返りながら日本的な和洋折衷も見る事ができる。
『交響三章』もそうだけれど、まるで文化の高度経済成長をみているかのようで面白い。
勿体無い事に店舗だとあまり並んでるのを見ないけれど、これは是非聞いて貰いたい。
クラシックをあまり聞かない人でも楽しんで聞けると思う。
因みにナクソスのこのシリーズは米Amazonのmp3売り場で視聴が出来る
君も出世ができる [DVD]
以前、他に書いたレビューを転載します。
意外と一部の玄人すじにも否定的な評価があるようですが、とにかく夢のような東宝シネ・ミュージカル。セットで作られたオフィスでの、大がかりなナンバー(“アメリカでは”)が素晴らしい。
出世の夢がやぶれかけて東京を去ろうかという男に、自分の田舎の魅力を説く女。しかし最後には、田舎の話を楽しみながら二人で都会で暮らしていこう、などという、うさんくさい(笑)解決策が輝いて見えてくる。高度成長期初頭の空気を、こういう作りものの中からでも感じ取ることが出来る。必見!
タルカス~クラシック meets ロック
吉松氏のフルオケのタルカス。ほぼ、スタジオアルバムに忠実に演奏してます。タルカスそのものが、現代音楽に通ずる曲なので、なんの違和感もなし。キーボードソロパートもほぼそのまんまです。オケなのに、プログレに聴こえるのが不思議。必聴です。あーこのライブ行きたかったなー。