クライマックス ロマンティック・ソングス
2007年に発売された「クライマックス ドラマティック・ソングス」の続編。
今回は90年代の代表曲集、という体裁をとっているものの前作収録漏れになったヒット曲をフォローする性格が強い。
全32曲、時代を象徴し後世に伝えていくべき名曲だらけ。当時を体感した世代はもちろん若い世代も十分楽しめる内容になっている。
…しかしだ。どうにも納得できないことがある。
小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」
佐野元春「約束の橋」
大滝詠一「幸せな結末」
これら3曲は前作に収録済みのはずだ。購入者の多くを占めるであろうリピート層に二度買いさせるつもりなのだろうか?
あえてこの3曲を再録せずとも90年代には名曲が星の数ほどあるだろうに。
良心的な価格設定だが配慮の足りなさで星-2。
別冊カドカワ 総力特集 佐野元春 カドカワムック 62483‐67 (カドカワムック 364)
元春のキャリアに欠かせない人たちが、故人を除いて、総登場しているのが秀逸。個人的に、大瀧詠一さん、スイッチパブリッシングの新井さん、グラフィックデザイナーの駿東宏さん、ビートの伝道師、ムロケンさんこと室矢憲治さんが参加されてるのが嬉しかったです。
残念なことは「元春レイディオショー」に関する特集が無いこと。あと「月刊カドカワ」で連載していたコラム「TAKE BACK GOOD」をすべて完全復刻して欲しかった。あのすべての文章に元春の真髄があると思うので。
ライブ・アンソロジー1980-2000 [DVD]
2000年に発売されたものの廉価版です
1983年のRock&Roll Night Tourから2000年の20th Anniversary Tourまでほぼまんべんなく入っています。
そして、曲は「SOMEDAY」や「約束の橋」といった代表曲が満載です
元春初心者の方には特にオススメの作品と言えるでしょう
ただ、オリジナルとアレンジがかなり違う曲が結構あるのでその点は注意してください。
とはいっても、ライヴVerがオリジナル以上に素晴らしいですが(笑
個人的には「愛のシステム」が一番のお気に入りです♪
クイック・ジャパン90
転機となったのは、爆笑問題・田中の登場だったと思う。
それまで、知る人ぞ知るとか、誰も知らないという人選が『QuickJapan』の表紙の特長だったと思う。
しかし、上記の田中登場以降サブカル寄りとはいいつつも比較的メジャーな、表紙買いをさせるような人選になっていって、最近は「ウンナン」「銀魂」など知らない人の方が少数な表紙になっていた。
今号は久々に、「誰?」という表紙だった。
なので、昔の(vol20以前の)号を読んだ時のような興味深さを覚えながら読めた。
「神聖かまってちゃん」が本当に国民的バンドになるのか、それとも時代の徒花なのか、今後は見守って行きたいと思った。
小島慶子インタビューは大変興味深かった。
AMラジオの今現在エース級番組『キラキラ』の今後に、その動向に直結する小島慶子の退職騒動。
心配していた人の多くにとって、安心を得られるインタビューになっているのではないか。
特に小島のAMラジオ復帰を喜び、評価していた伊集院光が感激するような発言もあったと思う。
あとはいつも通り、細かいコラムは全て興味深かった。
他のインタビューも吉田豪のサブカル対談、ゲスト鈴木慶一も良かったし、羽海野チカの『3月のライオン』のインタビューも良かった。
今号は表紙に訴求力がないかもしれないけれど、内容は充実しているので、是非とも読んでもらいたい。
100%の女の子 / パン屋襲撃 [DVD]
およそ20年前,学生時代にPFFで初めて観てラストの佐野元春に思わず鳥肌たててしまったあの頃の自分が恥ずかしくも懐かしい。この年になってDVDで観れるなんて幸せ過ぎて年をとるのも案外悪くないかもと納得させられそうです。現在の人びとがこれ観てどう思うのか分からないけど。室井滋も何だか愛しい。出来はともかく個人的な思い入れだけで星四つ。あの時代の映画少年たちにとってある種の踏み絵とも呼ぶべき映画。