火車 (新潮文庫)
やっぱりこの本の一番の盛り上がりシーンはラストだと思います。このたった数ページのために物語が作られているといっても過言ではないでしょうか。私は何回もこの本を読みましたが、そのたびにはらはらドキドキするこのラストシーンを、私は今まで読んだ本の中で一番好きな終わり方と言いたいです。人によって賛否両論なのは既に知っていますが、私はとにかく大好きです。また、最初の始まり方も好きです。
クロスファイア [DVD]
この映画は超能力を持った女性の苦悩と正義を若き日の矢田亜希子が熱演しています。CGは現在の技術には及びませんがストーリー的にはちゃんとSFラブロマンスしてますので楽しめます。特に雪が降り注ぐシーンは好きです。また、まだあどけなさが残る長澤まさみが出演しているのも必見です。矢田亜希子さんにはもっと映画やドラマに出演して欲しいと思います。
ブレイブストーリー ミツル ( 塗装済 完成品 )
箱から出して飾ってます。
造形は星5つ。ミツルの美しさが充分に表現されています。
しかし箱から出して気が付いたのですが塗りがちょっと雑な所があります。こういうのを買う人は箱から出さないのが相場だから?
普通ならここでだいぶ点数下がるのですがそれをカバーして余りある作りのよさで星4つです。
模倣犯 The COPY CAT
OPテーマ「modulation」から始まり、最後まで、ピースの世界にどっぷり浸ることが出来ます。
特に、「ピースのジレンマ」は、原作のピースには、感じられない「孤独感」や、「切なさ」、「迷い」など、
映画のピースならではの表情をうかがう事が出来る、とてもいい曲だと思います。
「模倣犯」にハマった人、必聴のサントラですッ!!!
ばんば憑き
表題作「ばんば憑き」を含む6編の短編作。作者お得意の怪談時代物である。どの話にも深い味わいがあり、物語にのめり込んでしまう。とても読みやすい。さすがの文章力。「江戸物の金字塔!」帯に偽りなしだ。 どの話にも共通しているのは「恐ろしくて、温かくて切ない」ということだろうか。恐ろしい…ここで言う恐ろしさは霊や化け物を指してはいない。一番は人間の身勝手さである。個人的に好きな作品に「討債鬼」という話がある。詳しい内容は省略するが、この中で「金で人の命は買えましょうか」と悩み問う主人公に師匠が「買える」と答える場面がある。「買えるのじゃ。しかしおぬしは買わん。肝心なのはそこじゃ」と続ける。そこに綺麗事だけではない、人間の本質を見た気がした。 作品によっては過去の作品の登場人物(日暮しとあんじゅう)が出てくるがそれらを読んでいなくても十分に楽しめる作品なので、是非手にとってもらいたいお勧めの一冊である。