龍馬の黒幕 明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン (祥伝社文庫)
「フリーメーソン」、「スパイ」と刺激的な言葉に、ついつい、よくある”眉つばもの”あるいは”荒唐無稽なオカルト的”読み物かなと思ってしまう。しかし、読み進むうちに、これまで心の隅にひっかかっていた素朴な疑問が、「なるほど、そうか!」と解ける気持ちよさを感じ始める。
薩摩と長州の辺境の2藩が何故幕府を倒せたのか?脱藩した下級武士たちが何故自由に動きまわり、海外に行き、時代を動かす力を持てたのか?確かに素直に考えてみれば実に不思議だ。ここに「刷り込まれた歴史の常識」の怖さがあるのだろう。
日本の歴史の動きには、絶えず世界の歴史の動きが影響している。その当然のことを維新の背景として見事に透視し描き出した著者の思考は見事だ。
「フリーメーソン」、「スパイ」といった刺激的な言葉は、多分、著者が意図的に用いた挑戦的な言葉だと思える。これらの言葉がどうしても気にかかる方は、「人脈」、「意を受けた者」とでも訳して読めば、十分納得が行くのではないだろうか。
相棒 劇場版II -警視庁占拠!特命係の一番長い夜- 豪華版Blu-ray BOX (初回完全限定生産)
長きシリーズで何となとなく飽きが来た感じもしています。
でも、まだまだ頑張ってもらいたいなあ。
そう思いながらこの劇場版を見ています。
エンタテインメントの職人~及川光博の光と影~ [DVD]
虚像のミッチーさんも、すごい素敵で大好きだけど、それを裏付けてる、へんてこりんでクレバーなミッチーさんは新発見!まともな誠実さ生真面目さ、かなりいい男なんじゃないでしょうか?
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私はTV「相棒」シリーズのファンであり、本作も家族と一緒に映画館で観たが、予想・評判に反して出来は今一つの感が否めない。本シリーズの良さは、些細な疑問・矛盾点から流麗なる推理展開及び頑固なまでの行動を見せる杉下、杉下とある意味対立しながらもサポート役に回る「相棒」との絶妙なコンビネーション、マニアックな個性で何かに付け二人を助ける米沢、「花の里」での"たまき"を中心としたat homeなシーンなど、細部の創りとそれを活かした全体構成が巧みな点にあると思う。社会問題や官僚組織の腐敗に切り込んでいる姿勢も好感を持たれている要因だと思う。
本作は、冒頭での船の炎上シーン、警視庁幹部12人を人質に取った籠城事件、杉下のロープぶらさがり、中国マフィアの登場と立ち上がりは映画らしく派手だがコケ脅しで、それからの進行は「相棒」らしくない。所詮は警察・警視庁間権力闘争というコップの中の嵐を単に仰々しく描いただけで、構想の練りがない上に、いつもの丹念さや繊細性が感じられない。杉下の推理もあれだけでは寂しい。米沢の活躍シーンが少ないのもファンとしては不満が残る。"たまき"の出番もあれだけでは可哀想だろう。操一トリオや角田課長との絡みも薄い。結末を含め、「相棒」シリーズの基本的枠組みから外れてしまった感がある。「映画だから」という奇を衒った意識が"味消し"を招いたのではないか。
配役に関しては、國村準は適役で他の幹部陣に比してインパクトがあった。江波杏子は、あのチョイ役では勿体ない。「相棒」役の及川はTVでは観られない程の熱血漢ぶりで、これはこれで見所があった。監察官大河内役の神保悟志は相変わらずイイ味出している。だが、全体としてTV「相棒」シリーズとは別物の印象。製作陣の意図通りなのかもしれないが、ドラマ・ファンにとっては色々な意味で失望感が残る作品なのではないか。
クイック・ジャパン92
「相棒」の特集があるとのことで購入しました。
しかし、大半がミッチーのロングインタビューでした。
水谷さん、プロデューサー、監督の対談は、あまりないので貴重かも知れません。
トリオ捜一が見開き2ページだったのは残念。
他の脇メンバーも掘り下げてほしかった。
どちらかと言えば薫ちゃんが相棒だった時の方が好きだ!
個性的な脇メンバーが好きだ!という私には、物足りなく感じました。