長距離走者の孤独 (新潮文庫)
この短編集の目次から、他とは違う何かを感じた。
目次には、“Loneliness”(孤独)、“Disgrace”(屈辱)、“Decline and Fall”(没落)という言葉が並ぶ。
シリトーは意識してそういう言葉を題に含ませて並べたのか、あるいは偶然か。
思い浮かぶのは1人の人間としての夢想と挫折、そして大英帝国の繁栄と凋落。
人は誠実を目指すべきだ、という命題があるとする。
その命題をさも正しいとばかりに「君も誠実を目指したまえ」などと人に語る有法者(無法者と対をなす造語)に対し
痰をひっかけ、腹が痛くなるまで笑い狂ったあと、そういう行為こそが本当は誠実なのだと考える人間に
より多くのシンパシーを感じる人こそ、この本を手にとるべきだ。
そうすれば、手にとり読み進むほどに、孤独や屈辱や没落といった表題の作品が、
実は誰もが本来通過し、心の糧となるべき人生の「苦さ」を含んでいるのに気付き、
その苦さを自分の喉に通したあとの、何とも言えない心地よさに到達できるはず。
また、新潮文庫版の表紙が最高にかっこいい。
池田満寿夫氏によるカバーデザインは、The JAMのアルバムジャケットを連想させる。
高校生や大学生が手にする本が、ONE PIECEの単行本なんかじゃなく、この本であるような時代が来てほしい。
斜に構えてるけど真実に近く、不器用だけど親近感がわき上がるこの作品集が多くの人に読まれるような時代は、
きっと今よりもっと生きやすいはずだから。
僕の家
大江さんのファンであったので手にしたと言う経緯ですが
正直なところ大江さんのファンでなくてもとても心に
染み入る本でした。クスッとしたり、少し微笑んだり、
少し考えたり、思いにふけってみたり、、、。
いろいろ思うこと、感じることができる本でした。
大江さんのファンでなくても枕元に置ける本ですよ。
寝る前のひとときをあたたかくしてくれること間違いなしです。
Sweet 15th Diamond
My Revolutionやサマータイムブルースといった懐かしい曲も収録されている。
親子連れでライブにいくファンもいるほど
長い間、多くの人の心をつかんで話さない彼女の魅力が詰まった1枚。
リアルタイムでこの曲を聴いた人じゃなくても
知っているという人は多いでしょう。
そういう意味では、親子で楽しむことのできる作品に仕上がっています。
GOLDEN☆BEST 大江千里
これまでのベスト盤は、Remixだったりアレンジが変わっていたりしたので、こういった純粋なシングル・ベストは非常にありがたいです。 ただ、これまでのキャリアを考えると、同じEpicの佐野元春さん・渡辺美里さん・遊佐未森さんのように全シングルを収録したコンプリート盤もぜひ出していただきたいなあと思います。