宇宙塵
傑作です。試聴できるようですので、聴いてみてください。ジャケがよくわかりませんが、歌謡曲の土着感と洋楽ポップスのハイカラさと、タフなロック感、78年のテクノロジーや未来感もありの充実作だと思います。詞も独特で耳に引っかかります。
宇宙のゴミ問題―スペース・デブリ (ポピュラーサイエンス)
最近、国連が対策を検討するなど、何かと話題のスペースデブリ(宇宙ゴミ)を扱った珍しい一冊。
おそらく、(一般的な)和書でスペースデブリを詳しく取り上げているのはこの本くらいだと思われる。
デブリ問題は、専門家の間で結構前から取り上げられてきたが、一般には最近になって知られてきた問題である。
デブリが増えれば、通信衛星やスペースシャトルなどに損傷を与え、今後の宇宙開発が停滞してしまうこともありうるので重要な問題。
本書は、スペースデブリの歴史、発生原因、軌道分布、対策案などがわかりやすく書いてある。個人的には、もっと斬新な対策案が必要だと思った。
そういう対策案を考えてみるのもおもしろいだろう。
宇宙や環境問題に関心がある人はもちろん、それ以外の人にもお勧め。
科学キャラクター図鑑 天文学―きらめく世界
私は、今まで天文学はおろか、宇宙とか星とかにロマンティックな気持ちを持つ事さえなかったような人間でした。
しかし、子供につきあって少し知ると、もっと知りたくなりました。
遅まきながら只今少々勉強中です。
そんな時、この本を図書館の新刊コーナーで見つけました。
うん!おもしろい!買わなきゃ!
星だけではなくて、国際宇宙ステーション、火星探査車、宇宙ごみ、ビッグバンに至るまで、人格ならぬ星格?をもらい、一人称でおしゃべりします。読んでいると、はるかな宇宙の様子が3次元でイメージされてくるのです。
例えば、「木星の衛星」では、「太陽系のミニチュアみたいに、木星の周りを63個もの衛星がまわる」と説明があり、
「私たち4人はガリレオ衛星といわれる大柄な兄弟だ。イオは、いつもおなかがピーピーで機嫌が悪い。・・・」と続きます。
天文学の本でありながら、文章から宇宙の様子をイメージできれば、相当の国語力がつくといえるでしょう。
原書は読んでいませんが、(たぶん私には理解できないでしょうが)訳は自然で、かなり上手いと思います。
宇宙塵(紙ジャケット仕様)
チューリップのメロディーメーカー財津さんの初ソロ・アルバムです。ほとんどの楽器を多重録音して完成させたのは、ポールの1st「McCartney」を思い起こさせます。シングルになった「二人だけの夜」、酒飲みの心情をコミカルかつ感傷的に唄った「酒の唄」、ライヴでもお馴染みの壮大な「光の輪」等、財津さんの魅力が詰まっています。サウンドがどうのこうのと言うより詩とメロディーで聞かせてくれます。とっても素敵なアルバムですよ。宇宙の中、僕たちは小さな生き物・・・なんです。
隕石コレクター―鉱物学、岩石学、天文学が解き明かす「宇宙からの石」
本屋に行き、書名が面白いので手に取ってみた。分厚いし、地学や天文学の用語もぞろぞろ。ちょっと手ごわいかなと思ったけど、買って読み出したら、結構夢中になった。隕石とはどんなものか、分かりやすい入門にはじまり、隕石が教えてくれる宇宙のこと、彗星衝突の話まで興味は尽きないが、やっぱり一番面白いのは人間の話。隕石に魅せられた人たちだ。隕石学がなかった頃に、学問的興味から、全財産も生涯もかけ、家族ぐるみで博物館までつくった人や、隕石落下の情報が入れば南米、アフリカ、オーストラリア、世界のどこへでも飛んでいって収集した男や……どうやって集めるか? そこにはビジネスがからんだり、紛争もあれば山師もちょっぴり顔を出すところが面白い。
全体にはマジメな、一般向けではあるが科学書だから硬いと言えば硬い。でも、まあ、科学書にしては読みやすい訳だと思う。専門用語の解説がきちんと付いているのも親切だ。