「うる星やつら」 ラムのベスト・セレクション2
劇場公開用の映画とOVAの主題歌のみを集めたコンピレーションになります。「TVだけ見ていた」という人は「うる星やつら TVテーマソング ベスト」で全部揃うのでそちらを聴けばオッケー。「映画も観に行った」という少しファン度が高い人はこれまで買いましょう。この2枚で「うる星」の曲は大体揃います。細かいことを言い始めたらきりがないですが、一般のファンにはこの2枚で十分でしょう。なお劇場映画3作目「リメンバー・マイ・ラヴ」のオープニング&エンディング・テーマを手がけたのはゴダイゴ解散直後のタケカワユキヒデ。当時のTVテーマも手がけているので、ゴダイゴのファンは前述のCDとこれを買わねばなりません。
青の軌跡〈上〉 (リンクスロマンス)
BLには珍しい、本格的なSFの面白さと魅力を持った作品です。
ストーリーはシンプル。
登場人物もたった4人。
それだけでこんなに面白い、わくわくする作品を生み出せるものかと思う。
惑星探索に旅立った船が人間の制御を無視して、ブラックホールに
向かって暴走を始める。
その原因を突き詰めて行った先に・・・
「青を探せ」という不可解なメッセージ。
「青」とは・・・?
全てが解決した後現れる、過去のラブストーリーも切ない。
BL作品としては、三四郎とカイ、初対面から喧嘩腰で
反発し合っていた二人が、どうやってお互いを受け入れていくかが
読みどころです。
三四郎は考えるより、肉体の反射と感覚だけで動いているような、
ルックスよりバスト命の異性愛者。
カイはプライドが服を着たような、接触拒否症のアイスドール。
性格も生い立ちも、価値観も考え方も、何もかも見事に正反対な二人。
どんな触媒を加えても、水と油のように、火と水のように
交わり合えないような二人ですが、読み終えた時、誰もが納得出来ると思う。
これほど似合いで、これほど魅力的な「バディ(恋人)」はないと・・・
カデンツァ〈1〉―青の軌跡 番外編 (リンクスロマンス)
10数ページにも及ぶベッドシーンでもちゃんと品があって、しかもエロ抜きでもしっかり話が楽しめる久能先生。好きです。
「番外編」の話はちらっと出ていたので、いつかいつかと待っていましたが、出ましたね〜。嬉しいです。しかも、まだ少し先があるらしい……。嬉しさ2倍です。
シリーズ開始からもう十数年が経過しているというのに、相変わらず三四郎はかっこいいし、カイは色っぽいし、衰えない筆の勢いに脱帽です。
超かっこいいけど超いい加減で恋愛に向かない三四郎と、超絶色っぽいのに性格に超難ありでこれまた恋愛に向かないカイの2人、こんな規格外の2人だからこそ、こんなに長い間、読者をハラハラさせて楽しませてくれるのですが、しかし作者としては、いったいどのあたりに落としどころを設定しているのか?? と若干危ぶんでいましたが、今回その着地点がちょっとだけ見えたような? 何にしろ、またまた続きが楽しみです。