CANDIES BEATS
正確には、アーティスト名は“キャンディー・ポップ・ポッシュ”で、アルバム名が『キャンディーズ・ビーツ』。ということになりますが、まぁいいじゃないですかこの際。ここで聴こえてくるのは、確かにあの、ラン・スー・ミキの3人の歌声なのですから。
元PSY・Sの、というか、PS『パラッパラッパー』のプロデューサーとして知られる松浦雅也氏が、キャンディーズの楽曲を管理している音楽出版社の倉庫に残された膨大な量のマスター・テープの中から、素材として使えそうな音を選び出した上で、新たなマスターを造り出し、さらにロンドンに飛んで、現地で活躍するDJ、ミキサーやエンジニアたちとの共同作業によって完成させた、これが“1989年型キャンディーズ”の音(サウンド)なのです。
なんといっても仕事の根本に『愛』が感じられるので、「あー、やっちゃった」とか「エグいなー、こりゃまた」みたいな感じはほとんどなく、3人のヴォーカルを活かしつつ、よりポップでキュートな世界が構築されており、全体に納得の行く作品になっていると思います。
おすすめのトラックは数多くありますが、中では、オリジナルのサウンドをさらにブラッシュアップしたような、魅力あふれる「年下の男の子」(「危い土曜日」とのカップリングでCDシングルも発売。シングルはもう1枚、「春一番/哀愁のシンフォニー」も出ていました)。そして、レゲエに生まれ変わった「やさしい悪魔」(これには驚きました……!)。アルバム『年下の男の子』に収録されていたバラード「愛のとりこ」は、ほぼオリジナルのままリミックスしたような印象ですが、すべてのディープなキャンディーズ・ファン必聴といえる逸品に仕上がっています。
なお、9のメドレー(年下~土曜日~悪魔~内気~年下)は、2枚組『GOLDEN☆BEST』にも収録されています。
キャンディーズ・タイムカプセル
買ったので変更します。紙ジャケの再現性はすばらしい!苦言を一点いうならば、歌詞カードが大きくて残念です。老眼年齢の方への配慮かもしれませんが、紙ジャケはLPレコードの再現ミニチュアなので小さい方がリアルでいいです。別冊歌詞カードは小さい文字のページとボーナストラックに限ってますが、これに全曲の歌詞を掲載しておけば紙ジャケ側の歌詞カードはジャケットと同じ大きさまで小さくしても問題なかったのでは?資料満載のブックレットはアルバム紹介記事も初心者や新世代のファンにもわかりやすく、キャンディーズの基本がおさえられています。文字が小さいですけどこの種の商品ではそれも普通です。リミックスはダンスミックスとかでなくて良かったです。「危い土曜日」はコーラスの広がりがもっとでて、ロック色がやや強くなっています(キャンディーズの基本は歌謡曲です)。「年下の男の子」は楽器を足したのかと思うくらい音に厚みが出てランちゃんのリードボーカルも生々しく感じました。「霧のわかれ」がそのまま「哀愁のシンフォニー」にあたる時に発表されていたら紙テープ投げは無かったかもしれません。投げづらいリズムです。音は前回のプレミアムと同じ24ビットでも大分良くなっているのでクレジットを見てみたら、マスタリングエンジニアさんは大瀧詠一のリマスターシリーズの方なんですね。24ビットだから前回と同じと他のレビューに書かれていますが、表現表示は同じでも商品が出るたびにマスタリングは全部やり直しですから音質は変わってるんですよ。
キャンディーズ ベスト・オブ・ベスト
田中好子さんの訃報は残念でした。
その後、キャンディーズの曲を聴きたくなり、購入しました。
有名なシングルヒット曲が全て収録されていてお得感があります。
3人のハーモニーが素晴らしいです。