猿の惑星 コンプリート・ブルーレイBOX (初回生産限定) [Blu-ray]
画像で見る限り、既発のBDをセットにしただけのようですね。
2枚で3000円で買えますので、バラで買うのと大差ない…
そういう意味でお買い得とまで言えないので☆3つで。
作品としては5作通して見るのは意味があります。
僕自身、何度となくTVで放送された3作目までは憶えているものの、4、5に関しては最後まで見た事も無かったという…w
BDでやっと最後まで見たのですが、なかなか良かったです。
特に4については、完全版が併録されていて、当時の世論に負けて公開出来なかった本当の「征服」が見れるのも嬉しい事です。
そして5のラストシーンの清涼感。
特典映像で語られているのですが、とにかく予算が1作毎にガンガン減らされてしまったらしく、
不評の4、5作目なんかは、スタッフに言わせると「よくあれだけの映画になったもんだ」と、
費用対効果としては、絶賛されて然るべき内容だそうです。
3作目以降を評判だけで敬遠していた方には、是非ご覧頂きたい。
ただ、今度公開される「創世記」との整合性が気になる所です。
トルバドール・リユニオン(DVD付)
観ていると嫉妬さえ感じずにはいられないくらい。
70年代を代表するSSWのふたり。 これは単なる有名シンガーの競演じゃない。 バックのメンバーも含め、40年にわたる友情の証。
昔にふたりが競演した小さなバーでの再会ライブ。
1曲目の"Blossom"。もう鳥肌だ…。
それにしても、ふたりとも1970年前後に出したアルバムと全くと言っていいほど声は変わっていない。 変わっているのは、James taylorの頭くらいか(笑)
それにしても、この映像のCarole Kingは本当に情の厚さを感じる。 あのJamesを見つめる目、そして微笑み。
特にJamesが"Fire And Rain"を歌う姿を見つめる彼女には、本当に嫉妬さえ感じる。自分も誰かにそう感じられたい、と。
ひとりでも十分魅力を発揮できるアーティストなのに、彼の曲では本当に一キーボード奏者。 でも、その表情は単に久々に一緒にできる喜び以上のものを感じる。 もう愛情に等しいんじゃないかな?
ただ、自分の曲の時は最高のエンターテイナーと化していた。
"I Feel The Earth Move"は完全なるロック・アーティスト。
MCのところどころに元夫で彼女とのソングライティングで一世を風靡したGerry Goffinの名が出る。 もう昔過ぎて、よき思い出だけが残っているのか? それとも、まだ少なからず愛情を感じているのか?
一度愛した人は、(別れ方かもしれないけど)やはり愛すべき一面をもっているのかもしれない。そう感じさせるMCだった。
一方のJames Taylorは、本当に穏やかな紳士。
でも、MCを聴けば、センスのあるユーモアも兼ね備えていることが分かる。
そしてヴォーカルの優しさ。20代の時のまま。マイクの通りが本当に良さそうだし、他の男性アーティストの誰よりも心地よく響く。
さらに1曲1曲の優しさ。シンプルさ。 決して派手さはないけれど、不遇のApple時代の曲を含め、本当に感じ入る曲ばかり。
ずっと聴き続けたいアーティストであることを再認識させられた。
ふたりの歌う、"You've Got A Friend"。
こんな優しいパフォーマンスは、Paul McCartneyがJohn Lennonに向けて歌った"Here Today"以来だ。あっちはもの悲しかったけどね。
ふたりのハーモニーは、聴く者に本当に「情」というものを感じさせる。
人によっては、これを懐メロ大会と揶揄にするかもしれない。 そういう人には言わせておけばいいし、そういう人が聴くべきアルバムではない。
愛情や友情、優しさといった心地よさを感じとることができる幸せ。
これは友情、限りなく愛情に近い友情を取り戻せた瞬間の記録だ。
猿の惑星 DVDマルチBOX (初回生産限定)
ネット界隈では、原作がピエール・ブールの捕虜体験に基づいた小説であるから、
映画も原作と同様に東洋人(なかんずく日本人)への差別と蔑視でいっぱいだ
という仮説が通用しているが、
少なくとも映画版に関してはそれは外れている。
映画版の『猿の惑星』シリーズは、
人種差別の構造が逆転するという、SFならではの機知に満ちた傑作である。
とくに低予算の第4作目から5作目の物語の下敷きは、
明らかにアメリカ国内の有色人種(なかでも黒人)の問題であって、
彼ら猿人のモデルは日本人や東洋人ではない。
このSF映画の傑作の呼び声が高い第1作は、
英知によって発展しているはずの未来社会がまさか猿人たちの支配する星であるという、
悪夢のようなディストピアを描いているのだが、
逆に言えば、人間が社会化する過程がどの動物にも当てはまる可能性がある、
という予見に満ちている。すなわち傲慢を戒める映画である。
星を支配している猿人たちのモデルが、
東洋人であろうと、あるいは黒人であろうと、はたまた別のものであろうと、
蔑視しているものに社会を奪われるという革命は起こりうるものであり、
それは理不尽でも何でもなく、
宥和なき社会に起こる紛争と権力闘争の結果だと言える。
映画版『猿の惑星』がラスト・シーンで示す衝撃は猿人に支配される社会よりも、
また別のショックに由来している。
世界を滅ぼすような馬鹿げた戦争への憎しみである。
ハリウッド映画が白人の優越を誇示する内容が多いことはよく知られているが、
『猿の惑星』シリーズはそうした内容ではない。
むしろ白人社会の愚かさを戒める内容になってゆくことで面白さを発揮している。
この作品が示した猿人社会というのは、
人間のなかの愚かさの戯画であって、
猿人が何人をモデルにしているかなどということは、まったく関係ない。
猿山のなかのボス争い同様に、智慧を使って戦争をしている人間たちの様が、
あるいは猿人世界を外から見た人間と同様の構図かもしれないというのが、
何よりもキーなのである。
Sweet Baby James
JAMES TAYLORの「SWEET BABY JAMES」です。70年代を代表するシンガーソングライターであり、その分野での大傑作アルバムです。アコースティックの清楚な響きに、これまた清潔感のある曲が流れます。少し垢抜けない歌声がこの曲と相まって、名作に昇華しました。
いいアルバムです。心を休めたい時に聴く音楽です。
The Circle Game
FM大阪で小林克也さんが英語による案内役でこのライブを放送していた。
オープンリールテープで大切に持っていたが、今やそのオープンリールテープもお釈迦。
放送は途中からのエアチェックだったので全部聴きたいと以前から思っていたが、
CDがあったとは!
「The Ciecle Game」は「Joni Mitchell」のこのライブが最高である。他とは全く趣が違う。
James Taylorの「Carolina In My Mind」もギター弾き語りで私もよく歌っていた。
古き良き時代のfolk songライブである。録音は古いが、この音楽の感触は今にはない良さがある。