夜叉ヶ池 [DVD]
大好きな役者さん目当てで観に行った舞台。
あ、原作ファンでもありましたけどね。
満員盛況でかーなーり遠くから観て涙した記憶があります。
面白いのは村人と妖怪が一人二役なこと。
村人も妖怪も同じメークに衣装。
その所為でメイン4人と丹波さん、遠藤さん以外は少しわかりづらい。
何故二役なのかは、ラストでわかると思います。
三池さんの「IZO」と同じ時期の舞台。
一緒に視聴してみると面白いことがわかります。
二つとも「輪廻転生」の物語なんですね。
カメラワークにもう少し気をつけて欲しかったな〜。
劇場で観た臨調感が薄くなってしまった。
しかし、丹波さんを舞台で観る時が来るとは思いませんでした。
それだけでも貴重な映像です。
とってもお茶目な方でした。
あと白雪姫=松雪さんはハードでグレイトな燃えるお姫様でした。
あまたの妖怪野郎(婆も椿さんも野郎です!)をぶん投げるような迫力。
ああ、恋する乙女はこうでなくっちゃ!!
一般に思われているような夜叉が池ではなく、
結構ダークでハードでバイオレンスな印象のお芝居です。
ご存じ 島津亜矢名作歌謡劇場
もともと亜矢さんの台詞には、いつも感動していたのですが、「お初」は亜矢さんの歌唱を聴いたことがなくとてもCD聴くのが楽しみでした。
・・・すっ すばらしい!!期待を裏切らない、とても切ない亜矢さんの歌声、そして台詞に涙しました。
「おとこ歌」の亜矢さん、「おんな歌」の亜矢さん、どちらの亜矢さんが好きな方にも、大満足の一枚です!!
鮫島有美子「ディスカヴァー2000」(4) からたちの花~日本のうた・第3集
鮫島有美子の「日本の歌」シリーズは回を追う毎に芸術歌曲に向かって行き、ついには後の「日本歌曲撰集」に至ります。
その一歩手前のこのアルバムでは、日本歌曲の中でも特にメロディアスで聞きやすいものが採り上げられています。親しみやすさと芸術性のバランスがよく、日本歌曲入門にももってこいですね。丁寧な歌唱でデンオンの録音も良いのですが、あまりホールの個性が生きていないのが残念です。ピアノは素晴らしいものがあります。
怪 ~ayakashi~ 天守物語 (初回限定生産) [DVD]
前々から気になっていたのでとりあえずレンタルで鑑賞。ホラーという概念で観ると確かに怖さはないですが、私は別にコレはコレでいい作品だと思います。天守物語自体、知らない怪談話でしたし。
んで、何が星4つかってーと、OPね。ありゃすげーよ、あんた。まだ化猫観てないからあれだけど、ライムスターの曲とOPの流れにもう釘付けね。何回観てもいい。むしろ全部あれでもいい。怪談アニメにラップかよ!ですが、般若の面とキャラクターの顔がずれていく様はゾクゾクしました。
キッチン (角川文庫)
表面的には恋愛の話だと思いますが、よしもとさんが描きたかったのは恋愛ではなく、この小説のしんとした透明な夜の感じとか、雰囲気、空気感だと思います。
読んでいると、この小説に出てくるシーンが、細かいディティールまで描かれて、私の頭の中では完全に映像化しています。それは、温度とか、匂いとか、味がしてきそうなくらい、リアルです。ここまで読者に伝わる表現力は、本当に素晴らしいです。
恋愛の話だとか、この小説から何かを読み取ろうとか思わずに、その世界観にだだ触れたい、くらいの気持ちで読んだ方が良いと、個人的には思います。
高校二年生の夏、初めてこの小説を読んで、今まで味わったことのない透明な気持ちになり、不思議な気分になったのを覚えています。
ひらがなが多く優しく柔らかい文章で読みやすいと思うので、中学生、高校生の方にも是非おススメです!