KATADYN(カタダイン) ポケット 12255
まさか、20年前に自衛隊のカタログで見た製品を本当に買うとは思わなかった。いつかは欲しいかな、と思ってはいたのだが。
何しろこいつは一応「放射能塵」を除去出来る。
まあ全て除去出来るかどうかは知らんが、重要なのは「可能な限り」「どこでも」除去可能だ、という点だ。
実際、これより優秀な携帯浄水器はこの20年、見たことがない。
今回は良い機会だったので保有した。
何しろ「関東大震災」はまだ起こってないし、「震災は何も関東だけとも限らん」し。
準備くらいをしておくと、精神的動揺などもない。というか冷静な判断を奪う動揺など下らないが。
会社勤めは関東から逃げられんが、イザとなったら職捨てで逃亡だな(笑)
近々、富士山もジャブ程度には噴火するのか?とも思うが、もし本気で噴火されたら新潟や敦賀にも波及するかも知れん。
まあ最悪死ぬだけだから、好きなように楽しもう♪
DS2マスク相当品 3M製 9210 N95/1箱20枚入 防護マスク(防塵・防じん) +アズワン医療用N95排気弁付きマスク
通常のマスクよりも遥かに密着度が高いので
使い始めはかなり違和感がありますが
この密着感が序々に当たり前になり
スカスカの一般のマスクでは頼りなくなります。
当然ながら呼吸はやや閉塞感?が感じられますが
自転車に乗っていても問題なく着用できます。
また大手量販店では単品で¥800近くしますので
とてもお買い得ではないかと思います。
暗殺・リトビネンコ事件 [DVD]
現在のロシアはメドベージェフ大統領体制とはいえ、プーチンの影響力は未だに強く独裁的だ。
リトビネンコ事件は放射性物質を使った暗殺事件ってことで日本の報道特集で見た記憶がるものの、メディアで大きく取り上げられた印象はない。日本人はお隣の中国や北朝鮮情勢ばかり気にしていて頭上のロシアに対する関心度は低いがそれで良いのか・・・。
真実とすればかなりショッキングな内容が含まれています。チェチェン人が首謀者とされるロシアのベスラン学校占拠事件が元ロシア連邦保安庁(FSB)主導で行われていたとも。真実とすればとんでもなく恐ろしい話です。
大部分を占める監督とリトビネンコ氏や関係者のインタビューは一字一句見過ごせない。ドキュメンタリー作品として「面白い」とか「素晴らしい」だけで片付けられる作品でありません。
この作品を見た人がロシアに関心を持って目を向けるべきだし、監視してほしい。そうすれば死を恐れず聖域に踏み込んだリトビネンコ氏や作品を作った監督に報いる事になると思う。
朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
2011年3月26日現在、福島第一原子力発電所では事態収拾作業が続けられている。
通常の1万倍という放射線の環境下、東電側の不手際で作業員が被曝するという事態まで
起きてしまった。
このような時だからこそ、十年近く前の東海村JCO臨界事故のことを想起すべき、と考える。
舞台は東大病院の無菌治療室。JCOの作業員として20シーベルト(今やこの数値が何を物語るか
わざわざ説明する必要はないだろう)の放射線を浴びた35歳の男性。
入院時は意識もはっきりしていた。しかし、事態は11日目ごろから急転する。
「こんなの嫌だ。このまま治療をやめて、家に帰る。帰る」
「おれはモルモットじゃない」
致死率100%ー文庫の口絵にある右手の変化の写真が痛ましい。
そして、被曝によって生命の設計図である染色体が崩壊してしまう画像。
まさに、朽ちていく染色体、朽ちていく「いのち」なのである。
このような事態に至って、治療行為、延命にいかなる意味があるのか?
医師、看護師の葛藤に関する記述が重い。
男性がなくなった後、主治医は記者会見でこう述べる。
「原子力防災の施策のなかで、人命軽視がはなはだしい。現場の人間として、いらだちを感じている。
責任ある立場の方々の猛省を促したい」
私たちは、この事件から教訓を得たのだろうか・・・・答えは否である。
<協力会社>という形で作業されている方々の環境。
線量計がない、だとか、長靴がない、といった報道に接するにつけ、暗澹たる気分になる。
そしてなにより、元請の会社に対する怒りを覚える。
日々、このような報道に接するたび、上記の疑問を抱かれる方は是非一読されたい。
今日も福島では「直ちに」影響が出るレベルで作業されている方々がいることを想起しながら。
すぐに、増刷が望まれる本である。
内部被曝の脅威 ちくま新書(541)
本書第2章は、肥田先生の魂そのものが綴ったように感じる。
現場で医師として可能な限り努力をしながら、なすすべもなく
亡くなっていった患者たちの様子を淡々と語っていく。
そして、ピカに遭わずに被ばくする人々を目の当たりにして
おそらく、先生のライフワーク「放射性物質が体内に入って
起きる被ばくは、もし微量であるならば…人間が本来もって
いる防御機能が働いて無害となるとされてきた。この「微量
な放射線なら大丈夫」という神話への挑戦が、まさに本書の
真髄である」とおっしゃる第3章、内部被爆のメカニズムに
つながっていく。
私には80歳の母がいるが、今回の日本政府の情報隠蔽体質は
第二次大戦末期に日本は勝っているとうその情報を流し続けた
その当時の軍部、政府、マスメディアと変わりがないという。
何の世界でも実態を経験したことさえない者に限って口達者で
浅薄な知性で何かを発信する偽者の多い現代では、なかなか
本物に出会う機会は少ない。でも、その分、本物に接したとき
の喜びはたとえようがない。
この書籍で肥田先生に出会えたことが、私の人生をより豊かに
実りあるものに方向付けてくれることを確信している。
ひとつ残念なのは、肥田先生の知性に立脚した表現力に対し
もう一人の著者の知性と表現力が釣り合っていない事である。