イチロー 262のメッセージ
1ページにつき1コメントですから、決して分量が多いわけではありません。
ですが、私はこの本を買って損したとは思いません。
なぜなら、常に成長を目指して努力を重ねてきたイチロー選手のコメントの1つ1つが、
とても深いからです。
「ヒットを打って当たり前」と見られているイチロー選手でも、
ヒットが1本出ると飛び上がるほど嬉しいということ。
クールに見えても、内面ではプレッシャーや自分の弱さなどと
必死に闘いながら苦しんでいること。
遠い、遠い存在に見えますが、彼もやはり人間なんだなと思いました。
でも、さすがにプロとしての意識はずば抜けて高い。
彼の考えというか哲学は、野球だけではなく、どんな仕事にもあてはまると思います。
周りの評価に流されない。結果の悪さを環境のせいにしない。
ムダに見えることもやってみて、失敗すればそこから何かを学ぶ。
仕事で悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。
今の状況から抜け出すヒントが、きっと見つかると思います。
未来をかえる イチロー262のNextメッセージ
イチローはプロ野球界だけでなく、
今となっては、発言一つ一つが有名になりました。
これは、メジャーリーガーという実績により、
注目されるようになったのも大きいと思います。
私も、知り合いに
「有名になって、セミナー講師をうまくやるには、
ある程度、売り上げを上げ実績を作るのが大事ですよ。
実績を上げれば、みんなの方から聞きたいといって
あなたの話を聞きに来ますよ」
と言われました。
まさしく、その事を教えてくれているのだな、と思いました。
イチローは、小さい頃からずっと努力してきています。
小学生からプロ野球選手になりたいと公言し、
ドラフト4位で入団し、2軍からスタートし、
おおぎ監督になった時に素質を見抜いてもらい
開花するという、
いろんな苦難を乗り越えたバックグラウンドがあります。
そんなイチローだからこそ、出てくる言葉は
とても素晴らしいものがあります。
ビジネス本でもとても有名になりました。
素晴らしいと思った言葉を何個か挙げます。
■感情を、おさえることにしました。
自分が壊れると思いましたから。
私は、前職で、感情をあらわにして仕事をした結果、
結果として自分に全て返ってきて、
自分の人格が壊れていく経験をしました。
胃がご飯をうけつけないこともよくありました。
怒るという強大なパワーのある感情を
どう抑えていけるかが、うまく人生生きていくポイント
になります。
■他人にどう見られても、まず、自分ありきでしょう。
自分をいつも見る事ができるのは自分だけです。
自分をしっかり理解しないと、成功できないのです。
■プレッシャーを避けようなんて、バカげています。
プレッシャーがあってこそ、必死になって
頑張ろうとできるのです。
プレッシャーがあってこそ、見えるものがあるのです。
■ぼくのことを大好きな人も、ぼくのことを大嫌いな人も、
どちらも、関心を持っていてくれるからうれしんです。
自分を好きになってくれる人は半分、
自分を嫌う人は半分いると言われています。
好きになってくる人は、問題ないのですが、
嫌う人については、
「自分に関心を持ってくれてありがとう
自分を嫌ってくれる半分の人に出合えてうれしい」
とプラス思考でいくと、うまくいくのかと思います。
■「ありがとう、きみのおかげだ」という
王監督のひとことで、すべてが報われました。
人は褒められてこそ頑張れるものですよね。
■状況を、変えようとしたこともありますけど、
個人の力で、いきなり変えることは、不可能です。
一人で成功することはできない。
これを実感させられました。
■失敗の中に、可能性がふくまれています。
失敗してこそ、気づく事があります。
プラスマイナス0の法則ですが、
大きな失敗があってこそ、それに見合うだけの大きさの
成功があります。
■「万人受け」を目指してつくられたクルマなんて、
なんの魅力もありません。
みんなに良く見られようとすることに、意味がないことを
教えてくれています。
よく見られようと思いすぎて、自分を見失うことで、
誰にも相手にされなくなります。
自分をしっかり見つめ、他人ではなく自分を主眼におくことで
魅力が増すのです。
■自分は、自分のことを知っている。
・・・本来は、それで充分です。
他人は自分のことを100%理解してくれません。
自分が自分のことを100%理解できます。
当たり前のことすぎて、このことを忘れがちです。
本来は、これだけで自分がやりたいことを
やれるはずです。
自分のことをしっかりとメンテナンスできるはずです。
コントロールできるはずです。
これで充分やっていけるのです。
■ドラフト会議のころから、自分でチームを選択することはなかった。
アメリカにいくときも、自分でチームを選択したわけではない。
何事も流れがあり、それにしたがって進むのも
大事な事です。
自分だけが得意と思っていても、実際は他にも得意なことがあったり、それに気づかせてくれるチャンスにもなりうるのです。
自分が進みたいと思っているところに固執せず、
流れに従ってみるのも良いかと思います。
とくに仕事で、自分がやりたくない仕事をしているなと
思っているときに、これを考えてみるとよいでしょう。
と、こんな感じで、心に響く言葉の多い本でした。
一流の思考法 WBCトレーナーが教える「自分力」の磨き方 (ソフトバンク新書)
イチローの成功の裏には「型」があった。
自分との約束を守ることで得られる「自身」と自分自身に対する「責任」。評価や結果を他人任せにせず、自分で獲得したい方必読。
朝食にカレーを食べることがイチローを真似ることでないことが良く分かる本。
奇抜な思考法ではありません。
淡々と自分を見つめ続けることができる人だけが到達できる世界。
イチローはそんな世界を私たちに見せてくれています。
誰にでもできて、誰にもできない世界を。
Mariner’s Valley
私自身は作曲とかさっぱりしないのですが
このアルバムは音にこだわってるなぁと伝わってきます。
Postproduction, Popmusicなどの後発アルバムはポップで聞きやすいですが
Mariner's Valleyは原点として耳に響くものであります。
初めてoverrocketを聴く人にはPopmusicあたりをお奨めします。