冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)
私はこの映画が好きだと言ったら、「原作の方がよっぽど繊細で複雑な心がよく表現できている」と薦められて読みました。私は、自分もいつかこの結末と同じような未来が実現することを糧に生きてきました。なぜなら、似通った実体験の最中にいて、映画より原作の方がよいと言ってくれたのもその相手の人だったから。Rossoとは伝わってくる情熱感が違いますね。でもそれは、私が女だからかも。(女性なら男性側の気持ちをより深く知りたいと思うはずだからBluの法がよいと思うのは当然のことだから)私が信じてきたこの本の結末が、今、自分にも現実になるかもしれないと思い始めています。たとえお互いの距離が離れていても、気持ちが強ければ強いほど、きっとどこかで伝わるものなのかもしれない。結末だけは・・・私は映画の方が好きです!
サヨナライツカ (幻冬舎文庫)
映画を見て 5年ぶりに原作を読み返しました。
以前読んだ時も号泣したのですが、やはり今回も涙が止まりませんでした。
今回読んでいて思ったのは、「マディソン郡の橋」と主題が同じではないか・・という事です。
著者の文学的才能をうんぬん言えるほど、私には文才がありませんが、
私は 著者の言葉の選び方が好きです。
人は自分が経験したことのないことは理解するのが難しいということを
他の皆さんのレビューを読んで感じました。
人生経験、恋愛経験は十人十色ですが、
精神的にも性的にもピッタリと隙間なく合う、
本当の意味で相性の良い相手に巡り合ったことのある人なら
この小説の深みを読み取ることができるのではないでしょうか?
これ以上の相手はいないとわかっていながらも
状況が許さずに、結ばれない恋を経験した人には
表現の一つ一つに共感できるところがあると思います。
人生は一度きり いつの瞬間にも選択を迫られ
否応なしに選択をしつつ生きている
選択できなかったからといって それが本物の愛ではなかったとは言い切れない。
忘れられない人がいながら 別の人と家庭を築いていたとしても、
それが 嘘の人生であるとも言えない。
選択しなかった人生を 時には悔やみつつも
自分の選択が正しかったと納得できるように、もがき努力するのが人かもしれない。
若く美しかった頃 お互いを貪るように夢中になって狂おしいほどに愛し合った日々の思い出を持つ人は
何もない人生を送る人よりは
苦しいながらも幸せなのではないでしょうか。
でもその半面で、
この小説を酷評している人は、愛する人と結ばれて
幸せな生活を送っている人なのではないか・・・と少し羨ましくも思えました。
諦めなければならなかった大切な人との思い出を胸に生きている人が多いからこそ
この作品や マディソン郡の橋が ヒットするんじゃないでしょうか・・・
マダムと奥様 (光文社文庫)
辻さんのエッセイ。
パリでの奥様とお子様との愛が溢れる生活の様子が
たくさん散りばめられていて、読む手もほっこりさせ
てくれます。
奥様に対して感謝の心を持って接していらっしゃるの
がひしひしと伝わってきて素敵なご夫婦だなと思いま
した。
お勧めの一冊です。
サヨナライツカ [Blu-ray]
男性の主人公「豊」はバンコクで中山美穂演ずる「沓子」と、日本に居る「光子」との間で愛する気持ちが揺れ動く。短くともその時の快楽を「愛」とする「沓子」。一方では、家庭を守る落ち着いた感情を大事にする「光子」。最初は「沓子」の、その時さえ良ければ・・・と快楽にふける「愛」の形が単純で、直接的なため、「沓子」が、主人公「豊」を虜にするのが、「つまらない」と感じました。しかし、「光子」の少し古い言い方になるのですが、「良妻賢母」であろうとする面も大事な「愛」の形であり。帰国して「光子」と家庭をつくり、25年が過ぎる。「豊」は25年ぶりにバンコクに行く。そこには、「豊」と同様に高齢者となり、ホテルで働く「沓子」がいた。
この「沓子」と「光子」という、いわば対極と言える心を持つ2人の面を誰でも持っており、どちらに揺れ動くか、というメッセージに納得し、美しい映像とも相まって、良い映画にしてくれました。なお、登場人物の25年後という高齢者になった事を伝えるメイクは、ブルーレイ版で良く判りました。出来ればブルーレイ版をお勧めします。
ZOO
ECHOESといえば、この曲「ZOO」ですね。
今日の動物園&水族館癒しブームで、もう一度聞き直すと更に癒されること間違いありません。
ボクの職場にもぴったりはまる人たちが結構いますよ(*^_^*)