活きる 特別版 [DVD]
人生には、善意の行動が思いもかけなかったような悲劇に終わることがある。例えば、この映画のお父さんのように。息子や娘のために良かれと思ってしたことが、運命のいたずらか、彼らを死にいたらしめることになってしまう。「あのときあんたがあんなことをしなければ」と妻に責められても、返す言葉も見つからない。時代が時代だったとは言え、地主の放蕩息子が越えるには、あまりにも山あり谷ありの人生だった。
これだけの人生模様を演じられるグォ・ヨウの俳優としての度量の幅が感じられる。
活きる 特別版 [DVD]
雪の舞い落ちる中、志村 喬が「いのち短し 恋せよ乙女」の歌を口ずさみながらブランコを漕ぐシーン。分かっていても、あそこでじわっときてしまいます。この話の主人公の人生に、スポットライトがやわらかく降りそそぐあのシーン。いいですねぇ。
それと、このシーンまでの話の持って行き方、関係者の証言の構成の並べ方が巧いんだなあ。エピソードをひとつ、ひとつ振り返っていく感じで、主人公の変貌と執念にも似た必死の気持ちが描き出されていくのですね。伊藤雄之助の小説家との歓楽街めぐりや、市役所の同僚・左 ト全が「なんで・・・・・・なのかなぁ」と首をしきりにひねるところ、弔問に訪れた警官の談話といったシーンが、この雪の日のブランコのシーンに収斂し、溶け込んでいく。主人公を慈しむような味わいがなんとも言えず、胸にしみてきます。
作られてから半世紀以上経つ映画ですが、こういう作品は古びませんねぇ。人の心を揺さぶる力強いものとあたたかみを感じます。志村 喬のどんぐり眼と、ぽろぽろこぼれる大粒の涙が忘れられない映画です。
シンプルに生きる―変哲のないものに喜びをみつけ、味わう
書店で大量に積んでいるのを気になっていたので購入。
「まぁ、そうだよな」と思いながら、
読み進めながらも、読み終わってみると
物足りなさというか、心を打たれるメッセージが
なかったというのは正直なところです。
言いたいことをまとめると、
「余計なものを捨てて、シンプルに生きよう」
というひと言だけなので、既にほかのレビュアーの方が
書かれているように、本の値段と内容が釣り合っていない印象を
受けました。
減速して生きる―ダウンシフターズ
私も現在新しい生き方への移行期でありまして、ダウンシフターズになるべくちゃくちゃくと貧乏になっております。
具体的には、再来年のはじめです。
今、このような経済状況の中、なかなか仕事を辞めろといってくれるような人はいないって。そして、その具体的理由になると全く言えないって。
この本には、それがしっかり書いてありました。まさに私の今やろうとしていることの説明でして、読んでて、とても自分のこと整理できたし、自信につながりました。
作者は、すでに10年前にこのようなことを考え、実行していたと思うとすごいの一言。
しかし、本のパワーもすごいです。遠くの友人が僕を思って、この本を紹介してくれ、そして、読んだあと僕も遠くのこれが必要であろう久しぶりの友人に紹介してる。作者がバーでやってるような人の結びつけも、この本が外でもまたやってるね。
古武術forSPORTS 2―わかる、できる、スポーツに活きる! (SJテクニックシリーズ No. 60)
DVDつきでお得な一品です。体の使い方ひとつでこんなに変わるものかという感じです。さらに介護にまで・・・