ZOO
菅野美穂さんが「愛をください」というドラマの中で「蓮井朱夏」という
覆面シンガーとして、路上ライブで歌っていた曲です。
元々、この曲を知ったのは、川村カオリさんのデビュー曲としてでした。
人間を動物たちに例えた、それまでに聴いたことのない斬新な歌詞を書いた
辻仁成さんの才能に驚きましたが、辻さんも本人のバンド「ECHOES」でこの
「ZOO」を歌っていたんですよね。
ECHOES、川村カオリさん、菅野美穂さんと何年にも亘って歌い継がれてきても
全く色褪せない名曲中の名曲だと思います。
サヨナライツカ [Blu-ray]
一生涯かけての一途な思いが素晴らしく思います。小説ではわからなかった情景が映画では見事に伝わってきます。中山美穂がピッタリとはまり役です。西嶋と中山の老後のメイクには少々無理がありましたが・・・。何度も見返したくなる作品でした。
サヨナライツカ (幻冬舎文庫)
映画に興味を持ったときは、必ず先に元の小説を読むことにしているので、この作品も小説を先に読ませていただきました。
単純に、一般的な一人の読者の目線から感想を言わせてもらうと、いかにも男性が書いた、男性が考える理想的な恋愛ではないかなと感じました。
逆に、女性からは批判を受ける場合が多いのではないかなとも・・・
男女共に、すごく愛した相手のことは、喧嘩別れとかではなく、やむを得ない理由で別れを選択した場合、当然いつまでも引きずるものですが、比較的女性のほうがその切り替えができる場合が多いのではないでしょうか?
そういった点では、いつまでも引きずる男性が、女性にもそういった気持ちでいつ欲しいという思いを、小説にしたという感じもしないではありません。
しかし、そういった理屈を横においておいて、このような思いを抱えている人においては泣けてしまいます。
あまりにもそのときの思い出が蘇って、小説に涙するというより、自分の思い出に涙するといった具合です。
ある意味、自分の隠している思いを曝け出された気分になって、気持ちいいものではありませんでした。
このような経験のしたことのない人にとっては、主人公の独りよがりの様な小説で、経験のある人にとってはつらい思いを引きずり出されるような感覚。
どちらにとっても、いい後味では読み終われない気がします。
それでも、やはり映画は見に行ってみたいですね。
冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)
こちらを先に読まれてから、Bluを読むことをお勧めします。
江国作品はすべて読んでいますが、私には☆5つ以上の作品です。
風景描写も、人物も素敵です。
こんな話ありえないと言い張る人には楽しめないのかもしれませんが。
美しい文章です。
せつない世界観が大好きです。
マダムと奥様 (光文社文庫)
辻さんのエッセイ。
パリでの奥様とお子様との愛が溢れる生活の様子が
たくさん散りばめられていて、読む手もほっこりさせ
てくれます。
奥様に対して感謝の心を持って接していらっしゃるの
がひしひしと伝わってきて素敵なご夫婦だなと思いま
した。
お勧めの一冊です。